国際結婚のメリットとデメリットを、正直な声で教えてほしい!
現在、私は中国人の妻と国際結婚し、子宝にも恵まれて幸せに生活しています。
ただ、国際結婚をする前は右も左もわからず、とても不安な気持ちでいっぱいでした。
恐らく、この記事をお読みのあなたも、国際結婚ってどうなんだろう?と疑問をもっていらっしゃるのだと思います。
この記事では、実際に私が国際結婚をして感じているメリットやデメリットを、正直にお伝えしていきます。
ぜひ参考になさってくださいね!
私が考える国際結婚のメリットは大きく4つ!
国際結婚をすると、今までとは全く異なる人や文化との交流が生まれます。その経験は、間違いなく人生を豊かにしますし、あなた自身の成長にもつながるはずですよ。
そのような観点から、国際結婚のメリットを4つほど、ピックアップしてみました!
メリット1 異文化交流が楽しめる
これでもかというくらいに、毎日が異文化交流になります!特に国際結婚した当初は、新鮮な驚きの連続ですよ。
これは国際結婚するメリットの1つと言えるでしょう。
ここではイメージしやすい異文化交流を、5つほどご紹介しますね。
①食事
異国の食事が食べ放題!
外国料理(わたしの場合は中華料理)に関する知識が、どんどんと蓄積されていきます。
作り方もそうなのですが、この地方は薄味料理が多いとか、味付けにどんな調味料を使うことが多いとか、そういう豆知識も身につきますよ。
料理のお手伝いをする機会も増えますから、料理の腕が向上するのもメリットですね!
②文化・常識
毎日いっしょに過ごすと、生活習慣や考え方、その国の文化などが感じられるようになってきますよ。
中国人は冷たい水を好みません。常温水ばっかり飲んでいます。
中国人はクチャ音立てて食事します。私が麺をすする音は気になるみたいです。
中国人は親戚の子供を怒り(怒れ)ません。でも、自分の子供には普通に手をあげます。
…理解できるかどうかは抜きにして、他の国の文化を知れることはメリットです。
③言語の勉強
パートナーから外国語を教えてもらうことができますよ。私も妻から、中国語を教わっています。
もちろん、配偶者が語学教師でなければ、ゼロベースから教えてもらうのはむずかしいです。私の妻も語学教師ではありませんので、ある程度のレベルまでは自分で勉強する必要がありました。
国際結婚の外国語学習が強いのは、ある程度のベースができた後です。
外国語学習って、ある程度のレベルまで行くと、構文だとか文法だとかって、重要性が落ちてきますよね? 逆に言葉が持つ微妙なニュアンスだとか、ネイティブの単語の使い分け方だとかが知りたくなってくると思います。
でも、そういう情報って、参考書や辞書を調べても中々載ってないんですよね…。
国際結婚をしていれば、ネイティブスピーカーに聞けば、すぐに答えが返ってきますから、実践的な外国語能力を、かなりのスピードで身につけることができるんです。
彼女の親族とお付き合いをしたり、ビジネスチャンスを増やすという意味で、語学勉強をすることは決して無駄にはなりません。
そう考えると、これは結構大きなメリットではないでしょうか。
④海外の家族
日本よりも海外の家族の方がつながりが強いことが多いですから、国際結婚をきっかけにして、親族がたくさん増える可能性があります。
私の場合、中国人の妻と結婚することで、深い関係の家族が5人、年に数回会うレベルの親戚が100名単位で増えました(笑)
中国への帰省は、親族の家に宿泊できますので、宿泊費無料の海外旅行みたいな感じです。
また、帰省の都度、様々な土地に住むいろいろな親戚に会いますから、生きた海外情報を身につけることができます。
また、妻の義両親や姉妹からは、現地のオススメ品や安い品物を、季節が変わるごとに送って貰えます。
海を挟んで遠い場所に住んでいるのですが、それでも、昔ながらの人情を感じるときが結構あって、これはメリットだと思いますね。
あ、それから、海外の親戚がたくさんできると、輸出入ビジネスが比較的簡単にできるようになりますよ(笑)
⑤海外ネットワーク
日本にいる外国人には、大体ネットワークがあります。
ベトナム人やタイ人、韓国人など、SNSやWeb上でのコミュニティネットワークがあるんですよ。
もちろん、中国人にも、中国人だけのビジネスネットワークや、交流ネットワークがあります。
異国の人と交流できるだけじゃなく、「ビジネスチャンス」も広がります。
コミュニティメンバーの仲間意識は大変強いので、いったん仲間と認めてもらえると、本当によくしてもらえますよ。
メリット2 固定観念から解放される
「固定観念から解放される」
おそらく、多くの人にとって、メリットになる部分だと思います。
私自身、国際結婚をしたことによって、本当に多くのことに気づくことができました。
非常に狭い世界の中で生きてきたんだなぁ、と痛感することが、いまだにあります。
妻と国際結婚していなければ、昔の固定観念のまま、今も過ごしていたんじゃないかなぁ。
会社勤め
会社勤めって正解なのかな?
外国人の知り合いが増えるごとに、強く感じるようになりましたね。
私の父が結構固めの人で、「公務員は好景気で不利になるからやめておけ」と、幼いころからサラリーマンや士業になることを勧められてきました。父が株式投資で失敗した際には「投資は危険だ。リスクの大きい選択はダメだ」と言われ、リスクをとる行動に罪悪感を持って育ちました。
これまで「退職=悪い事」という感覚に苛まされてきました。「転職=リスクの塊」のような、強迫観念があったかもしれません。
でも、会社を辞めたってチャンスはたくさん転がっているんだなぁ、別に会社へしがみつく必要なんてないんだなぁ、と気づくことができました。
海外の方って、キャリアアップをするのが当たり前で、日本のような終身雇用という概念がほとんどありません。
また、ビジネスを通じた人間関係も、海外の方は「個人 対 個人」の関係を重視するのに対して、日本の場合だと「会社 対 会社」の関係を重視しますよね。
特定の組織に属す意味って何でしょうか?守ってくれる?安心できる?私も以前はそう思っていましたが、いざっていうときは、どうなんでしょうかね。
大金を動かしてビジネス(リターンはありませんが)ができる、安定的な収入が得られる。会社勤めのメリットって、これくらいじゃないのかな?なんて思うようになりました。ひねくれすぎ
そこにこだわらないなら、人と人とのつながりの中でスモールビジネスをするのも、悪くない気がします。
あ!この考え方が正しい、間違っている、っていうんじゃなくって、国際結婚した結果、今までの固定観念から解放された!ってお話ですからね。念のため。
○○人っていう表現
「○○人(たとえば日本人)って、本当に●●だよね」
あなたはこんな会話をしたことありませんか?
「○○人とは?」というイメージは、一部の特徴を言い表していたとしても、決して全体の本質を映し出しすものではありません。
たとえば、「日本人は街を汚さない」と外国人から言われますが、ハロウィン後の渋谷を目にしてしまうと、「え?」となってしまいますよね。タバコを公道にポイ捨てする人だって、おそらく毎日見かけているはずです。
「日本人は街を汚さない”傾向”がある」なら良いのですが、「日本人全員が街を汚さない」という見方は間違いということですね。
でも「○○人=●●だ!」っていうと、その国全体がそうだ!って思いこむ人が、少なくないように感じるのです。
告白すると、国際結婚するまでは、私も「思い込む日本人」でした。
中国人と聞くと、「マナーが悪い」と思っていましたし、「感情の起伏が激しい」とも思っていました。
けれども、実際に中国人の妻と出会い、そして結婚したことで、こうした「思い込む」価値観に変化があったのです。
だって、中国って人口が14億人もいますし、地域によって顔つきから何から全く異なる国なんですよ。「中国人=○○」っていうラベルづけをすること自体が無意味なんですね。
そういえば、国(政治)とその国に暮らす人を、完全に別個のものとして、別々に考えられるようになったのも、国際結婚してからですね。
他にも固定概念から抜け出した!という部分はあるのですが、とりあえずここまでにしておきます。
視野が広がり、客観的に物事を観察できるようになったのは、国際結婚をしたことによる成長ですね。本当に大きなメリットですよ。
メリット3 人生の成長速度が上がる
客観的な判断スキルが身について、海外とのつながりが増えると、海外から見た日本の立ち位置を、強烈に意識するようになります。
あ、誤解がないように言っておきますが、「海外の人に良く見られたい」とか「海外サイトで日本がどういわれているのか気になる」とか、そんな話ではないです。
世界に占める日本の重要性はどのレベルなのか?戦略的に成長するために、日本はどのようなプロジェクトを進行させるべきなのか?そのために資源リソースはどうやって配分すればよいのか?人的資源の確保となる外国人材争奪戦の中で、日本はどう立ち振る舞っていくべきなのか?自分はその中で、どんなスキルを優先的に磨くべきなのか?
国際結婚をする前の私は、このレベルにまで感覚が到達していませんでした。
国際結婚し、海外とビジネス取引を行うようになり、急激に視野が広がっていったんです。触れている情報の質が、ネットや書物のような単なる「知識」ではなく、生きた情報であることも大きかったと思います。
海外文化や外国人との深い交流は、間違いなく人生の成長速度にブーストがかかりますよ。
ビジネスをやっている方にとっては、非常に大きなメリットではないでしょうか?
メリット4 海外移住のチャンスが激増!
私は日本も大好きですが、いつかは海外にも住んでみたいと思っています。
海外移住をする上でネックになるのが、現地でのコネクションとビザの問題ですよね。
ところが、国際結婚をすると、現地コネクションとビザの問題は、半分以上解決されているのです。
現地には大勢の親戚がいますし、ほとんどの国では現地の人と結婚していると、永住ビザが取りやすくなりますから。
移住のハードルが下がるというのは、国際結婚のメリットの1つですね!
私が考える国際結婚のデメリットも大きく4つ!
国際結婚のデメリットも4つほど考えてみました。
デメリットというよりは、国際結婚することで増える苦労、という感じかもしれませんが…
デメリット1 行政手続きが面倒くさい
国際結婚のデメリットと言ったら、まずはこれを挙げないとですね!
そうなんです。国際結婚をすると、行政手続きがと~っても面倒くさいんです。
簡単にいうと…
- 結婚手続きが面倒くさい☞日本と外国の2カ所で行う
- 在留資格手続き(ビザ)が面倒くさい☞ちゃんとやらないと、パートナーが日本追放
- 通称名登録が面倒くさい☞登録しないといろいろと不便
まぁ、外国人が日本で暮らすわけですから、仕方ないんですが……
理解はできるんですけど、国際結婚当事者からすると、やっぱり面倒くさいんですよねぇ。
デメリット2 お金がかかる
国際結婚のデメリットの1つとして、コストがかかることが挙げられます。
日本人同士の結婚に比べると、どうしてもお金はかかってしまう傾向がありますよね。
里帰り一つとっても、日本と海外を行き来しますから、これだけで費用はかさみます。欧米との行き来を、一家四人お子さんの分も合わせて…なんていうケースでは、相当の負担になるはずです。
これ以外にも国際結婚の場合には、語学スクールの学費や、在留資格の取得・更新費用などなど、日本人同士の結婚では発生しない出費が多くあります。
一つ一つは大きな金額ではありませんが、一応の覚悟は必要かと思います。
デメリット3 やっぱり外国人と価値観が違う
これはデメリットに入れるかどうか悩んだんですが…入れちゃいました!
やっぱり日本人と外国人は、価値観が違う部分が多いです。育った国も違えば、受けてきた教育も異なりますからね。これは当たり前のことです。
調べてみると、価値観の相違が原因で、離婚に至るという国際結婚カップルも多いようですね。デメリットの1つに数えられてもおかしくないでしょう。
ただ、人によっては価値観の違いが、逆にメリットと感じられるはずですよ。だって、自分とは違う価値観に触れ合えるのは楽しい経験ですからね!
私自身は、妻と価値観が違う点について、ものすごく新鮮だし、国際結婚のメリットだと感じています。もちろん、妻の言っていることがまるで理解できないということも、あるにはあります。口論に発展して、険悪な雰囲気になることもなくはありません。
まぁ…そんな時はさっさと寝て忘れるようにしています(笑)
デメリット4 日本人は国際結婚になじみがない
これは国際結婚をする上で、明確にデメリットとなる部分ですね。
そう、どうしても「国際結婚=特殊」という見られ方をされてしまいがちなのです。
これは国際結婚を両親に報告するところから始まります。恐らく9割がたのご家庭で、ご両親から猛反発を受けるのではないでしょうか?(笑)私も「国際結婚するよ~」って言ったら、それはもう、大変な思いをしたんですよ。
他にも、妻の中国名が公共の場で呼ばれた時や、妻の変な日本語イントネーションが飛び出した時などは、周囲からチラチラチラチラチラッと痛い視線を感じました。
また、妻と国際結婚をして幸せ絶頂の最中、知人に「中国人と国際結婚したよ」といったら、「お前大丈夫なの?」的な空気が流れましたね。
こうやって見ると日本では、まだまだ国際結婚は一般的ではなくって、「国際結婚=特殊」なんだなぁ、と感じます。
この先のことでいえば、子供が学校に上がる時は、やっぱりちょっと心配かなぁ。。。
♥国際結婚で苦労したことを赤裸々に語ります!
国際結婚のデメリット、と置き換えて読んでいただける記事です。
関連記事 私が国際結婚で苦労した4つのこと!後悔しないために重要なことは?
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国際結婚のメリット・デメリット ~まとめ~
いかがでしたか?
今回は私なりに考えた国際結婚のメリットとデメリットを、なるべく簡潔にまとめてみました。
メリット・デメリットって、特定の事実をどう感じるのか?という個人の感想です。
同じ国際結婚という事象であっても、何をメリット・デメリットと感じるのかは、人によってまるで異なるのです。
今回、この記事を書いていて、私は「人的要素」への影響を国際結婚のメリットと捉えていると感じました。自分の成長や人的ネットワークの広がりなどですね。
逆に「人的要素以外での負担増加」は国際結婚のデメリットとして捉えているなぁ、と感じました。
で、結論。
メリットもデメリットも4つずつ並べてみたのですが、私にとっては「メリット」の方が圧倒的に大きかったです。
他の国際結婚カップルの方は、国際結婚のどんなところをメリット・デメリットとして挙げているのでしょうか?メリットとデメリット、どちらが大きいと感じているのでしょうか?
国際結婚をお考えの方は、ぜひいろいろな方のブログを読んでみてください。
きっと国際結婚を色々な角度から知ることができると思いますよ!
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました!