国際結婚したいなぁ…お、この人、すごく若くてかわいいな!!
国際結婚にはいくつかの方法がありますよね。
普通の恋愛結婚もあれば、国際結婚業者を通じたお見合婚、最近ではマッチングアプリも人気が高まってきています。
そんな中、外国人と接点がない人たちに人気なのが、国際結婚相談所でのお見合です。
いわゆる”業者婚”ですね。
ネット上で、手軽に相手プロフィールを閲覧できる点が、受けているようです。
しかし、国際結婚相談所は、あまりイメージが良くないのも事実でしょう。
- 業者に騙された
- 花嫁が来日しない
ネットで検索すれば、被害者の声が続々とアップされています。
国際結婚業者を通じたお見合には、2つの形態があります。
- すでに日本に来て、日本を生活拠点にしている外国人とのお見合
- 日本で結婚したいが、今は現地に生活拠点をおいている外国人とのお見合
私は中国人の妻とは、日本国内でお見合をしました。つまり、①での結婚です。ただ、妻と知り合う前に、現地に行ってお見合も経験しています。
両方経験した私の意見ですが、現地でのお見合は推奨しない立場です。
この記事では、国外でのお見合に対するリスクを、6つの観点からお伝えします。
でも、何事もリスクとリターンは表裏一体の関係ですからね。
この記事の内容を、しっかりと理解した上で行動していただければ、若くて、きれいで、気前の良い女性との結婚も可能だと思いますよ。
…まぁ、この辺りは自己責任で(^^;
リスク1.ビザ目当てのリスクが高い
(1)国外に生活拠点をおく外国人との婚姻リスク
国際結婚で一番警戒するべきなのが、ビザ目的で結婚しようとしている外国人です。
日本で生活するためには、かならず在留資格(ビザ)が必要です。留学ビザ、就労ビザ、配偶者ビザ、永住ビザなど、これらを有しない外国人は、日本での長期滞在が認められません。裏を返せば、これらのビザを取得できれば、日本への長期滞在が可能になるわけです。
日本にいる外国人の方は、すでにビザを保有しているので、ビザ目的で近づいてくるリスクは低めです。問題になるのが、国外でのお見合いで、かつ、結婚後の生活基盤が日本になるケースです。
日本人と結婚するともらえる配偶者ビザは、ビザ目的の外国人が真っ先にターゲットにするビザです。
この場合、日本にずっと住むことができる、永住ビザへの切り替えも視野に入れていることがほとんどです。
なぜ配偶者ビザなのか? 簡単に言うと、彼らは、日本で風俗営業に従事して、お金を稼ごうとする人が多いのです。
これは、配偶者ビザまたは永住ビザ以外では、難しいんですね。
>>配偶者ビザの詳細な説明は、こちらの記事をご覧ください!
この様に、海外在住の外国人との国際結婚は、ビザ目的の結婚であるリスクがゼロではありません。中でも、国際結婚相談所を利用した、国外でのお見合は、群を抜いてそのリスクが高いと思います。
(2)国際結婚相談所での国外お見合は、ビザ目的が多い!
海外在住の外国人との結婚は、ビザ目的の結婚の可能性があり、特に国際結婚相談所を通じたお見合は、そのリスクが高いと説明しましたよね?
なぜ国際結婚相談所の国外お見合はリスクが高いのかというと、その理由は、次のようなものです。
- 開発途上国との国際結婚を狙ったサービスが多い
- 現地の結婚エージェントを利用している
- 開発途上国は、教育水準の低い外国人が多くなる
① 開発途上国の外国人がほとんど
まず①ですが、成婚数を増やしたいという、国際結婚相談所の事情が大きいです。
じつは成婚しなければ、国際結婚業者のもとに入ってくるお金はほとんどありません。つまり、国際結婚業者は、なるべく成約率が高いビジネスを行いたいと考えているのです。
では、どのような日本人と外国人の組み合わせが、成約率が高くなるのでしょうか?
日本人側:若くて美しい外国人であれば、成約率が高くなる
外国人側:日本人のプロフィール(年齢など)を気にしないくらい、日本に行きたい気持ちが強い方が、成約率が高くなる
そう、彼らは開発途上国の外国人のほうが、日本の”円”への興味や、日本での労働意欲が高いことを見越しているのです。
若くて美しい外国人は、ベトナム・フィリピンなどの開発途上国が多く、会員の入れ変りも激しいので、一度確認してみてください。
国際結婚業者の中には、若くて美しい外国人が在籍していることをPRするために、芸能人やネットアイドルなどの写真を加工して、架空の外国人会員のプロフィールを作っているところもありますね。
国際結婚業者の国外お見合は、あなたの幸せを第一に考えて行われているのではなく、業者自身のお金儲けを第一に考えて行われているものなのです。
業者婚による国際結婚被害は、ある意味、必然の結果ともいえるわけですね。
利用者側も、この認識がなさすぎるのは問題だと思います。
② 現地結婚エージェントの利用
結婚エージェントとは、現地で日本人と結婚したい女性を募集して、日本側の業者に情報を提供する人のことです。
国際結婚では、ほとんどの業者が、現地の結婚エージェントと契約しています。
結婚エージェントの報酬は、日本での成婚が増えれば増えるほど、多くなる成果型報酬です。
結婚エージェントは、とにかく婚姻数を増やしたい、と考えますから、多少問題がある女性でも、登録させちゃうんです。
ろくに面接もしませんから、お金やビザ狙いの外国人が集まりやすくなるんですね。
ちなみに、国際結婚相談所の多くは個人事業主なので、女性募集に多額の広告費をかけることができません。
その意味で、成果型報酬の結婚エージェントは、非常に使い勝手が良いわけです。
いくつかの国際結婚業者を回ると、同じ外国人のプロフィールが掲載されていることがありますよね?あれは、同一の結婚エージェントを別々の国際結婚業者が利用しているのです。
全員面接しています!という誘い文句には気を付けてください。国際結婚業者の信頼できない面接のことをいっていますからね!
③ 教育水準が違いすぎる…
国際結婚相談所は、開発途上国の外国人をターゲットにしていることをお伝えしました。
そのような外国人のプロフィールを見ていると、最終学歴が小学校や中学校という人が、かなりの割合でいることが分かります。
日本にいると考え方がマヒするかもしれませんが、教育というのは、その人の人格や倫理観を形作るとても重要な要素なんです。
ウソをつくことに対してどう思うか? 人を裏切ることについてどう考えるか?
学歴が違いすぎると、人としての根幹部分で分かり合えない可能性が高くなります。
このように、現地お見合婚、とくに国際結婚業者を通じた場合は、大変リスクが高く、オススメしづらいのです。
国際結婚相談所と、結婚エージェントの存在、そして現地の教育レベルが、リスクを助長させています。
私個人としては、結婚に何かの打算があることは、仕方ないと思ってます。
ただ、打算が最優先の場合、果たしてまっとうな結婚といえるのか、疑問が残ります。
…国内でのお見合なら絶対安全だ!とは言ってませんよ~。
- 留学生との結婚リスクは、こちらの記事をお読みください!
- 技能実習生との結婚リスクは、こちらの記事にまとめました!
リスク2.隠れ借金を負っているリスクがある
現地結婚エージェントは、成婚に対する成果報酬を、国際結婚業者から受け取っている!と、お伝えしましたよね。
じつは、他にも、もう一つ大きな収入源があるんです。
それは、現地外国人の成婚手数料です。
ちなみに、現地外国人の成婚料は、100万円~200万円が相場。場合によっては、借金をして来日することもあるんです。日本人配偶者は、あとになって借金の存在を打ち明けられ、借金の肩代わりのお願いをされるわけです。
この話の本当に怖い点は、実際に借金があるかどうかがわからないことですね。母国の家族に送金するための口実に過ぎない可能性も、十分に考えられます。ただ、それを確認するのは難しいです…。
ビザ以外にも、注意をしなければいけない点があるんですよ!
リスク3.別人がお見合にやってくるリスクがある
国際結婚業者を使った国外お見合をすると、お見合に別人がやってくる可能性があります。
ここでいう別人とは、2つの意味があります。
- 写真写りが良すぎて、実際に来た人が、写真とは別人レベルということ
- 国際結婚業者・結婚エージェントのミスによって、別の女性がくるということ
1つ目の写真写りについては、別に国際結婚業者の国外お見合じゃなくても、マッチングアプリや、国内お見合でも普通にあり得ます。
最近は、写真加工の技術進歩がものすごいですからねぇ…まぁ、仕方ないです。
…ただね、もう一つのミスについては、商売としてありえないでしょ。
ちなみに私は2回も、別の女性をあてがわれました。女性に落ち度がない分、お断りを入れるのが本当に申し訳なかったです。
現地にお見合へ行くのにも、お金と時間がかかります。特に社会人の方は、長期的なお休みをとるのだって、簡単ではないでしょう。
そんな中、聞いていた女性と別の方が来たら、どうしますか?
現地でのお見合には、こういうリスクがあることも、覚悟したほうが良いですよ。
リスク4.その場で強引に結婚を迫られるリスクがある
(1)私が帰国前に婚約を迫られた話
これは、私が実際に体験したことです。
やりとりで不信感を覚えた業者を使い続けると、こうなるよっていう訓話です。
まず事前に2名の女性と通訳さんを介してスカイプでお見合し、その後、有休をとって現地に行きました。
いざ、現地の空港に到着してみると、そこには事前にスカイプで話した方とはちがう女性が1人…。
業者に連絡をしたところ、業者のミスで手配がもれていたということです。
目の前にいる女性は事前スカイプとは別人で、しかも、もう一人は逢うことすらできず……
まぁ、終始頭に来ていたのですが、この上、帰国前に婚約するよう迫られました。
この言い分にはさすがに頭にきて、私は、この様に反論しました。
- 別人をあてがい、一人は来ていない状態で、結婚しろとは何を考えているんだ。
- せめて時間的な猶予を差し上げますので、じっくり考えてください、と頭を下げるのが最低限の礼儀だろ。
- 常識があるなら、交際期間を経ても成婚しなければ、返金しろ。
悪徳国際結婚業者は、このように再反論してきました。
ロジックが通じなくて、これ以上は会話になりませんでした…多少のフェイクは入れましたが、まぎれもない実話ですよ。
今でこそ笑ってますが、当時は本気で訴訟してやろうと思いました。同時に利用していた国際結婚業者に、このできごとを言ったところ、その界隈では有名な悪徳業者ということでした。
この業者、今もベトナムの国際結婚相談所として、検索上位で出てきます。
十分ご注意ください。ご連絡いただければ、この業者がどこの業者なのかを、あなたにだけお教えします。
(2)国際結婚相談所の現地お見合の注意点です
で、そもそもなんで、国際結婚業者は現地お見合の場合に、交際を認めないのかって話。これについても触れておきますね。
国際結婚業者は、同じ結婚エージェントを使うことがあり、その結果、同じ写真の外国人が複数サイトに掲載されることがある!とお伝えしましたよね?
この状態が何よりの問題なんですね。
だって、人気のある外国人は、ほかの国際結婚相談所でも結婚が決まる可能性が高いじゃないですか。そうすると、自分のところには、成婚料が入らなくなっちゃう訳です。だから、交際なんて認めず、日本に帰る前に、さっさと成婚させようとするんです。
以上、私の実体験をもとにお伝えしました。
こんなリスクもあるんだなぁ、って思ってもらえれば幸いです。
リスク5.来日しても離婚リスクは高い
そもそも来日しないリスクもありますし、仮に無事に来日しても、相変わらずリスクは高い状態です。 来日後は、生活面での不適応が顕在化しないよう、フォローしなくてはなりませんよ!
- 日本の生活文化になじめているか?
- 日本語能力スキルは上達しているか?
- 日本での人間関係には問題がないか?
これらになじむことができずに、帰国してしまう外国人も少なくありません。
ここに加えて、永住ビザを狙っている可能性だって、考えられるわけです。
リスク6.意思疎通が図れず、離婚するリスクがある
基本的に、国際結婚をする上では、生活拠点となる国の言語で夫婦の会話をすることが一般的です。なぜならば、買い物や公共サービスの利用などは、基本的に現地の言語で行われますよね。また、お子さんの言語教育という点でも、まずはその国の言語が最優先ということになります。
もしも、日本で生活するのであれば、あなたのパートナーは日本語を話せなければいけませんし、海外で生活するのであれば、あなたが現地の言語を話せなければいけません。
さて、国際結婚を現地お見合で進めた場合、相手の外国人は、日本語を話せないと思ったほうがよいでしょう。日本語学校に通い、日本語を習得してもらいますが、日常会話レベルの日本語力を身につけるためには、最低でも半年ほどかかります。
この間の意思疎通はかなりむずかしいと考えてください。
お互いが不満に思ったことも表現できず、また、些細な行動から相手を誤解してしまうことも考えられます。気持ちが通い合っていないと、すぐにすれ違ってしまうでしょう。
また、それ以降も、しばらくの間は、むずかしいコミュニケーションをとることはできません。あなたも、あなたのパートナーも、お互いにストレスがたまりやすい状況でしょう。
どうでしょう?このシチュエーションを上手く乗り切れそうでしょうか?
国際結婚の言語問題については、こちらの記事にまとめました!
まとめ
業者と結婚エージェントが、国外お見合を危険なものにしている
ビザを持たない女性との結婚は、最大限に警戒するべし
いかがでしたか?
今回は、国際結婚業者を利用した国外でのお見合について、ご紹介しました。
国際結婚相談所について、否定的な負の側面もかなり紹介しました。危ない業者が多いのは事実ですが、真面目な業者さんもいますよ。念のため。
ただ、やっぱり個人的には、国際結婚業者を使った国外でのお見合は、とてもリスクが高い方法だと思います。
他にもマッチングアプリや、国内での出逢いもありますから、そちらも検討されることをオススメしますよ!
https://kokusaikekkon7.com/about-marriage-agency/
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました!