国際結婚をするとあなたとパートナーの名字はどうなるのでしょうか?
この記事を開いたあなたは、きっと「国際結婚すると、夫婦の名字は別々になるんだよ」と聞いたことがおありなのだと思います。
結論からいえば、国際結婚の場合、夫婦別姓になるのは事実です。
へぇ、国際結婚すると夫婦別姓になるんですか!…でもどうして?
外国人は、結婚しても戸籍がないって聞いたんだけど、本当なのかしら?
国際結婚をしている人にとって、夫婦別姓のルールは、とても当たり前のことです。
なぜなら、知らなくても、婚姻届を提出するときに、かならず知ることになりますから。
国際結婚するカップルが、日本の役所に婚姻届けを提出したときに、夫婦同姓にできないと知り、軽くパニックになったという話を聞いたことがあります。
本来、結婚後の姓をどうするのかについては、結婚前にカップルで話し合っておくべきことです。
でも、国際結婚をする前だと、そもそも夫婦別姓のことについて、くわしく知らない人が多いんですよね。
そんなあなたもご安心ください!
日本がどのような名字のルールなのかは、この記事にまとめておきましたよ!
ぜひパートナーの方にも、この記事を見せてさしあげてくださいね。
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1.日本で国際結婚した夫婦の名字のルール
国際結婚をすると、名字は別々。原則は夫婦別姓!
国際結婚をすると、原則は夫婦別姓になります。
日本で生まれ育った人からすると、少し違和感がありますよね。
国際結婚をすると、なぜ夫婦別姓が原則になるのかという理由は、次の章で説明しますね。
日本人同士の結婚は、必ず名字は一緒。夫婦同姓が義務!
日本人同士の結婚についても、軽く見ておきましょう。
日本人同士の結婚では、民法によって、夫婦同姓が義務付けられています。
結婚する際には、婚姻届に必要事項を記入して、役所に提出しますが、その中に、「夫の氏・妻の氏」を選択する箇所があり、チェックしないと受理されないのです。
- 日本人同士の結婚:夫婦同姓が義務
- それ以外の場合:原則は夫婦別姓
この様になってしまったのは、日本の戸籍制度に原因があるんですよ。
それでは、国際結婚は夫婦別姓、日本人同士は夫婦同姓が原則になる理由を、次の章で確認していきましょう!
2.夫婦別姓の理由は、日本の戸籍のルールにあった!
日本人同士が結婚した場合の戸籍編製
まずは、日本人同士が結婚するケースから確認しましょう。その方が、国際結婚の戸籍ルールを理解しやすくなるはずです。
◆ 子供が生まれてから、結婚するまでの戸籍の流れ
- まず日本人は、出生届を提出することで、両親の戸籍に入ります。
- その子供が成長し、結婚するタイミングで、両親の戸籍から除籍されます。
- 自分またはパートナーを筆頭者とする、新しい夫婦の戸籍が作られます。
ここまでが、日本人同士の結婚に関する戸籍の流れになります。
結婚を機に除籍されて、理論上ですが、いったん戸籍がなくなります。
ただ、次の瞬間に配偶者との新しい戸籍が作られるのです。
ですから、日本の民法では、婚姻後の戸籍の筆頭者決めないと、婚姻届けを受理しないことになっているんですね。
国際結婚の場合の戸籍編製
国際結婚の場合だと、この流れがちょっとだけ変わります。
◆ 子供が生まれてから、結婚するまでの戸籍の流れ
- まず日本人は、出生届を提出することで、両親の戸籍に入ります。
- その子供が成長し、結婚するタイミングで、両親の戸籍から除籍されます。
ところが、新しく夫婦の戸籍を作成しよう!とする段階で、違いが生じるのです。
じつは、外国人は、日本の戸籍を持つことができないんですよ。
仕方がないので、次のような手続きが行われることになります。
■ 日本人を筆頭者とした、新しい戸籍を編製する
■ 外国人配偶者は、戸籍には入らないが、日本人と婚姻した事実は記録する
■ 子供が日本の国籍を持っていれば、この戸籍に入ることになる
日本人同士の結婚は夫婦同姓なのに、なぜ国際結婚では夫婦別姓になるのか?という理由はお分かりになったでしょうか?
日本人同士の結婚で夫婦同姓が義務付けられている理由は、結婚時に夫婦が同じ名字で、新しい戸籍を編製することが、民法で定められているためです。
1つの名字を選択しないと、婚姻届けが受理されないため、夫婦同姓になるのです。
夫の名字、妻の名字。どちらを選択することも認められています。
夫の名字を選択する割合が圧倒的に高く、約96%にも上っています。
いっぽう、国際結婚の場合には、そもそも外国人は、日本の戸籍に入ることはできません。
『婚姻時に入籍の必要がない=配偶者と同じ名字に変更する必要がない』ということです。
つまり、名字を変更する必要がありませんから、夫婦別姓になるのです。
3.日本の名字のルールや戸籍制度はめずらしい?
じつは、日本の戸籍制度や、婚姻における名字の制度は世界的にも大変めずらしいってご存知でしたか?
まず戸籍についてです。
日本の戸籍ルールはかなり特殊で、日本と台湾しか同様の運用をしている国はありません。
戸籍のルールや役割については、きちんと理解して、説明できるようにしておいた方がよいでしょう。
そして重要なのが、日本人同士が結婚した場合、夫婦同姓が義務付けられている点です。
このルールは、世界でも日本だけなんですよ!
日本以外の国は、夫婦同姓と夫婦別姓を選択できるケースがほとんどです。
国連から何度も是正勧告を受けていますが、いまだに古い慣習から抜け出せずにいます。
恐らく、パートナーの外国人は、日本のルールが、世界でもまれであることを知りません。
国際結婚をするにあたっては、日本人のあなたが理解していなければならないのです。
幸い、外国人との結婚の場合には、手続きを踏むことで、夫婦同姓にすることができます。
つまり、夫婦同姓と夫婦別姓を選択できる状態であるということです。
日本人であるあなたは、制度を正確に理解して、パートナーに提案しなければなりません。
より良い夫婦生活の基盤を作れるように、頑張ってくださいね!
国際結婚で、夫婦同姓にする方法については、こちらの記事を参考にしてください。
https://kokusaikekkon7.com/kosekimyouji/
戸籍に関する基本的な情報もまとめてあります。こちらの記事を参考にしてください。
4.国際結婚は夫婦別姓が原則! ~まとめ~
日本の戸籍制度と、夫婦の姓の問題は、世界でもマイノリティに属します。
- 日本と同じ戸籍制度を採用しているのは、台湾だけです。
- 夫婦同姓と別姓を選択できないのは、世界でも日本だけです。
国際結婚の場合には、夫婦別姓が原則である旨は、かならず結婚前に伝えましょう。
また、国際結婚の場合には、夫婦同姓を選択できることも、伝える必要があります。
子供の姓がどうなるのか、という観点も重要になるでしょうね。
国際結婚から生まれた子供の名字と戸籍については、こちらの記事にまとめました。
これが絶対に正しい!という回答はありません。夫婦によって結論は異なるはずです。
将来どうするのか?真剣に考える中で、今以上にパートナーとの絆が深まると思いますよ!
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました!