永住 / 帰化

永住ビザと帰化の違いって?10個の観点から徹底比較しました!

永住と帰化どっち?
                  
MAKO
MAKO
パートナーの配偶者ビザ。いざというときのことは、シッカリと考えていますか?

何もないに越したことはないけど、万が一何かがあってからでは遅いーーー

何かが起こってからでは、取り返しがつかないーーー

 

配偶者ビザは、日本で長期間過ごす観点からは、とても不安定な在留資格です。

  • もしも、あなたが不慮の事故で亡くなってしまったら?
  • 単身赴任中の別居生活を、偽装結婚と疑われてしまったら?

これらの事例は、可能性こそ低いものの、十分に起こりえるものです。

パートナーのことを考えれば、少しでも早く、もっと安定した状態にしてあげたいとですよね!

 

パートナー思いのあなたのことなので、次の選択肢は常に考えていらっしゃると思います。

KEY
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選択肢は、永住者なのか帰化なのかになりますよネ。

実際これらは、配偶者ビザに比べれば、安定した状態になるのは事実です。

ただ、両者は全く違うものですから、選択する際にはしっかり比較検討したいですよね!

疑問を持つ外国人女性

配偶者ビザから変えるなら、永住者と帰化のどっちがいいのかしら?

具体的にどこがどう違うのか、対比できないものかなぁ?

どちらの方がよりベターなのかについては、その方の状況によって異なってきます。

 

この記事では、10個の観点から永住と帰化を比較検討しています。

どんな方であっても、正しい選択ができるような内容になっていますよ!

この記事でお伝えしたいこと

◆ 永住ビザの特徴を、配偶者ビザと比較することで明確にします

◆ 帰化の概念や特徴について、改めて確認します

◆ 10個の観点から、永住ビザと帰化を比較してみます

◆ どちらを選択する方が良いのか、ケースごとに検証します

KEY
KEY
永住と帰化のどちらがいいのか、お悩みの方は必見ですヨ!

1.在留資格「永住者」の特徴は?

(1)配偶者ビザのアップグレード版!

永住ビザは、配偶者ビザのアップグレードバージョンとお考え下さい。

配偶者ビザのメリットはキープしつつ、デメリットを抑制しているのが、永住ビザです。

MAKO
MAKO
配偶者ビザのメリットといえば何かな…??
KEY
KEY
それは、もちろん就労に関する自由ですヨネ。

では、デメリットはなんでしょう?

デメリットの内容を整理しながら、永住ビザの特徴を確認していきましょう。

(2)永住ビザと配偶者ビザ

寝そべって、何かを考える外国人カップル
MAKO
MAKO
おもに4つの点で、配偶者ビザのデメリットが、永住ビザによって解消されますよ。

①在留期間

配偶者ビザは、最長5年の在留期間で、その都度、更新が必要になりますよね。

更新の度に審査がありますから、在留期間が延長できないリスクがゼロではありません。

 

いっぽう、永住ビザの在留期間は無期限です。

在留期間が無期限のビザは、永住と高度専門職2号の2種類しかないんですよ。

在留カードそのものの更新は、7年に1度行う必要があります。

7年たつと、顔の印象も変わってきますからね!

 

②日本人との離婚 / 死別

配偶者ビザは、日本人と離婚や死別をして、6ヵ月以上たつと、ビザが取り消されます。

ひきつづき日本に滞在することを希望する場合には、「日本人の配偶者等」から「定住者」へと、在留資格を変更する手続きを行いますが、ここには審査があります。

審査に通らなければ、帰国しなければなりません。

 

永住者は、日本人と離婚したりしても、在留資格の取り消しはありません。

 

③社会的信用

配偶者ビザは、社会的な信用力が高くありません。

銀行でローンの説明を受けている

特に銀行での融資については、なかなか厳しい結果になるでしょう。

 

というのも、外国人ですから、いつ母国に帰国してもおかしくないと考えられているのです。

銀行としては、貸倒リスクを恐れ、融資しないということになるんですね。

永住者は、日本人とほぼ同様に、開業資金や住宅ローンといった融資を受けられます。

これは、永住ビザの場合、将来にわたって日本で安定的な生活を送る意思や能力を、ビザ申請の際にチェックされているからです。

住宅ローンなどの各種融資は、永住ビザでないと融資が受けられないことが多いんです。

個人信用情報は個人単位で評価されますから、融資を受けられないこともありますが…。

 

④合算対象期間

老齢基礎年金の合算対象期間(いわゆるカラ期間)で違いがあります。

配偶者ビザは、来日後、10年間年金を納付し続けなければ、老齢基礎年金を受け取れません。

永住者は、海外在住期間のうち、20歳~永住者取得までの期間が、カラ期間として10年間に含まれます。

永住者は、日本人の配偶者等のアップグレード版といえます。

外国籍のまま、日本人と同じように活動できて、しかも、在留期間が無期限!

他のビザと比べて、社会的な信用が得られやすいのも特徴です。

また、老後の年金の上でも、永住者であると有利にはたらきます。

 

(3)永住ビザの注意点

お願いのポーズをする外国人女性

配偶者ビザは、日常生活のほとんどを、日本人と同じように過ごすことができます。

ただ、注意が必要なのは、あくまで、国籍は外国籍のままであるということです。

MAKO
MAKO
退去強制事由に該当することを行うなどをすれば、国外退去の可能性もありますよ。
KEY
KEY
普通に生活してれば、まずだいじょうぶですけどネ!

強制退去事由(出入国管理及び難民認定法第24条)は、こちらのページをご覧ください。

MAKO
MAKO
「永住者」の待遇の多くは、日本人とほとんど変わりませんが、まったく同じではないことに注意が必要です。

2.「帰化」の特徴は?

帰化できて喜んでいる女性

(1)帰化の意味

帰化とは、自らの意思で、他国の国籍を取得して、その国の国民となることをいいます。

ここでは、「外国人配偶者」が、「日本国籍を取得すること ≒ 日本人になること」を指しています。

 

よく外国の方が気にされるのは、帰化によって日本国籍を取得すると、もともとの国籍はどうなるのか?ということです。

KEY
KEY
ハイ、これはとっても気になりますヨネ!
MAKO
MAKO
つまり、日本では「多重国籍が認められているか」ってことだよね…

残念ながら、日本では「多重国籍」は認められていません。。゚(つД`)゚。

 

これは、帰化を検討する外国の方にとって、とても大きなハードルとなっていますよね。

日本への帰化は、自国の国籍を放棄しなければならないということだからです。

KEY
KEY
国籍の放棄さえなければなぁ、って思いマス…

 

外国人にとって、日本への帰化申請は、私たちが思うより、ずっと重たい意味があります。

ご本人のアイデンティティにかかわる、非常に大きな選択なんですよね。

帰化について、配偶者の方と話し合われる際には、最大限の配慮が必要ですよ!

 

(2)帰化をするとどうなるの?

帰化という大きな決断をし、日本国籍を取得できれば、その瞬間から日本人です。

 

就労の制限はもちろんありませし、在留期間という概念もなくなります。

MAKO
MAKO
だって、日本人ですからね!

 

法令違反をしても、国外退去処分となることはありません!

KEY
KEY
だって、日本人ですカラね!

…でも、刑務所には、入れられるかもしれません(笑

3.永住者と帰化を、10個の観点から徹底比較!

理解できてうれしい外国人女性
MAKO
MAKO
いよいよ本題です。パートナーの状況と照らし合わせて読み進めてくださいね!

(1)国籍

一番大きな違いは、間違いなくこの要素です。

永住者:外国人の身分のままです。

帰化:日本人になりますもともとの国籍から離脱します。

 

(2)戸籍

永住者:外国人ですから、日本の戸籍を持つことはできません。

帰化:市区町村に届け出て、日本の戸籍を編製します。

 

(3)就労制限

どちらもほぼ、日本人と同じ就労が可能ですが、公務員職には注意してください。

永住者:日本の機密情報に触れる可能性があるため、国家公務員はほぼムリです。

帰化:日本の公務員になることもできます。

 

ところで、国際結婚から生まれた子供は公務員になれるのか?って気になりませんか?

まず、その子の国籍が「日本国籍」であれば、「応募自体は可能」です。

しかし、合格するかどうかは、別問題みたいですね。

警察官や自衛隊は、機密情報の取り扱いがありますから、事前に身辺調査があります。

やはり、機密保持の観点からは課題があるといえるでしょう。

フィリピン国籍の女性と結婚した行政書士の先生は、「両親のどちらかが外国籍の場合、公務員への就労はむずかしいですよ」とおっしゃっていました。

では、外国人の親が帰化して、日本国籍になったらどうなるんでしょう?

残念ながら、明確な回答を見つけることができませんでした。

 

MAKO
MAKO
個人的には「ご両親が帰化をしても難しい」と思っています。

機密情報の国外漏洩を気にするのであれば、母国とのつながりを懸念するのがあたり前です。

仮に、帰化をして母国の国籍から離脱していても、人間関係まではリセットされていないことが一般的で、つながりがある方が多いと思います。

 

(4)選挙権・被選挙権

永住者:公職選挙法では、外国人の参政権は認められていません。住民投票などは、国籍条項がないため、一部の自治体では、外国人も投票可能です。被選挙権はありません。

帰化:日本人と同様に、選挙権及び被選挙権が与えられます。

 

(5)強制退去制度

永住者:外国人ですので、適用されます。

帰化:日本人ですので、適用されません。

 

(6)パスポート

永住者:外国籍のパスポートです。

日本のパスポートに比べると、ノービザで渡航できる国が少ないですね。

旅行や海外出張の時に、手間がかかる可能性があります。

 

また、1年を超える出国の場合には、再入国許可が必要です。

5年を超える出国は、在留資格「永住者」が失効します。

 

帰化:日本国籍のパスポートです。

出国している期間にかかわらず、再入国許可は必要ありません。

 

(7)申請場所

どちらも法務省なのですが、国籍が違いますから、管轄も異なります。

永住者:入国管理局

帰化:法務局

 

(8)申請時点での、滞在許可期間

同じ在留資格でも、許可される在留期間は違います。

たとえば、日本人の配偶者等の在留期間は、6月・1年・3年・5年です。

永住者の場合、申請時点で、どの在留期間で許可されているのかがチェックされます。

永住者:最長の在留期間で在留している必要があります

※本来は5年ですが、当面は3年の許可を受けていれば、申請可能です。

帰化:とくに要件はありません

 

(9)居住要件

申請時点で、どれくらい日本に居住していなければならないのか、という要件があります。

この居住要件で、両者には違いがみられます。

永住者:原則、10年以上居住している必要があります。

日本人と結婚していれば、実態を伴った婚姻が3年以上継続し、かつ、引続き1年以上日本に在留していることが要件になります。

帰化:原則、5年以上居住している必要があります。

日本人と結婚していれば、婚姻前の期間を含め、引続き3年以上日本に住んでいることが要件になります。

MAKO
MAKO

居住要件はこれ以外にも、さまざまな要素が絡みますよ!居住要件以外の要件とあわせて、複合的に処分が決定される点は、ご注意くださいね。

 

(10)老齢基礎年金の合算対象期間(カラ期間)

老齢基礎年金は、保険料を10年間支払うことが、需給の要件になっています。

ただし、合算対象期間というのがあって、何かの事情があって年金を支払っていなくても、その期間は、資格期間10年のうちに含めて計算してもらえます。

永住者:海外在住期間のうち、20歳~永住者取得までの期間が、カラ期間となります。

帰化:海外在住期間のうち、20歳~日本国籍取得までの期間が、カラ期間となります。

 

4.永住者と帰化のどちらを選ぶべき?

MAKO
MAKO
これはもう、ケースバイケースとしか言いようがありませんよねぇ。
KEY
KEY
ここでは基本的な考え方にだけ、触れていきまショー!

(1)日本国内での生活の観点

公園を散歩する外国人親子

永住者でも、日本国内では不自由なく生活はできます。

でも、国籍は外国籍ですから、完全に日本人と同様ではありません。

 

一方、帰化の場合には、日本国籍になりますので、完全に日本人と同様の取り扱いです。

でも、日本は重国籍を認めていませんから、元々の国籍から離脱しなくてはなりません。

永住者は、行政手続きや本人確認などが面倒なときがあります。

一方、帰化の場合には、日本人とまったく同じです。

大きな差ではありませんが、帰化の方が生活上の利便性はやや高いです。

 

(2)アイデンティティの観点

着物を着た外国人女性

帰化は、アイデンティティにかかわる問題です。

 

一生、日本で暮らして、日本の土地に、家族と骨をうずめたい

日本で過ごすうえで、外国籍でいることは違和感がある。」

身も心も日本人になりたい

 

これらの発言は、いずれもその方の、アイデンティティにかかわる問題です。

この場合には、帰化という選択肢があることを、パートナーにお伝えしてあげましょう。

 

私の妻は、日本人は好きだし、日本で骨をうずめる覚悟もある。

でも、私はやっぱり中国人でありたい、と言っていました。

私の家では、お互いが納得して、帰化はしないことを選択しています。

外国人パートナーが、ご自身のことをどのように認識しているのか?

日本に対する想いが強いのならば、帰化の選択肢になると思います。

 

(3)将来的な海外移住の可能性を考えて

個人的に強調したいのは、この点ですね。

 

私は将来的に、海外へ移住する可能性が、それなりにあると考えています。

その場合に、妻が日本へ帰化していると、可能性が大幅に狭まってしまいます。

外国人が、海外に移住するのは、ものすごくハードルが高いですからね。

 

将来、パートナーの母国へ移住する可能性があるなら、永住者一択だと思います。

 

もちろん、パートナーの意思を一番に尊重するのは当たり前です。

一方で、家族の将来のことを考えることも、同じくらいに大切です。

 

みなさんは、将来のビジョンが明確になっていますか?

 

5.まとめ

この記事のまとめ
  • 結婚すると、在留資格「日本人の配偶者等」(在留期間延長手続きが必要)
  • しばらくすると、在留資格「永住者」を申請可能(在留期間は無期限)
  • 帰化すると、元々の国籍から離脱しなければならない(多重国籍NG)
  • 永住者は、外国籍のまま。帰化は日本国籍になる。
  • 帰化するかどうかは、外国人配偶者のアイデンティティを尊重する。
  • 将来、パートナー母国へ移住の可能性があるなら、永住者一択!

 

この記事をお読みの方のパートナーは、おそらく配偶者ビザの方が多いでしょう。

 

配偶者ビザは、とにかく不安定なビザです。

パートナーの将来を考えれば、なるべく早く別の身分を用意してあげたほうがベター。

 

その時の選択肢として、永住者と帰化を提案させていただきました。

パートナーの方ともよくお話合いになって、後悔がないように選択してくださいね!

 

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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