国際結婚を選択肢として考えた時に、真っ先に心配になるのは離婚率のことでしょう。
一度結婚に失敗して、再婚の相手に外国人を選ぶ方も多いでしょうから、離婚率には慎重になりますよね。
私も、一度日本人との結婚に失敗してから、二度目の結婚の選択肢として、国際結婚を選択しました。
その時に一番気になったのは、やはり離婚率の高さです。たぶんみんな同じですよね(笑
気になってネットで調べると、「国際結婚の離婚率は70%!!」
な~んて煽りまくってますし…
いやいやいや…冷静に考えればそんなことあるはずないですよね。
国際結婚したカップルの10組中7組が離婚って、どう考えてもおかしいです。
◆国際結婚の離婚率が高い本当の理由【重要】
これは、離婚率という「用語の意味」に問題があります。
じつは国の統計では、結婚したカップルを100としたとき、何組が離婚したのか?という意味で、離婚率という用語が用いられていないんですよね。
もっと言ってしまうと、「離婚率70%≠10組中7組」ということです。
カラクリはこちらの記事をお読みください。
※記事内でも触れていますが、結婚したカップルのうち、どれくらいのカップルが離婚に至るのか?という割合は、日本人同士のカップルも、国際結婚カップルも、大差ありません。国際結婚が離婚しやすいというのは、大きな誤解です。
…でも、国際結婚をする前の私は、とてもおびえていました。
70%という離婚率はあり得ないと思う一方、心のどこかで「本当かも」と思わせる「何か」が、国際結婚にはあるんですよね。
この感覚の正体は、「知らないモノに対する恐怖」です。
国際結婚に対する不安とは、『未知の事象』に対する不安に他なりません。未知の事象への不安は、人間としての本能的な反応です。
たとえば、日常的に外国人と接点がないと、外国人そのものに対する不安感もあるでしょう。言語や文化といった、日本人同士の結婚にはない要素に対しても、不安を感じるかもしれません。
まずこの記事で、国際結婚に向かない人の特徴を“知って”ください!
国際結婚で離婚しやすいタイプの人を、イメージできるようになることが重要です。
◆ 国際結婚では、どのようなタイプが離婚しやすいのか?
◆ 自分は離婚しやすいタイプに該当するか?
◆ 該当するなら、国際結婚に向けて、何をどうやって改善するか?
国際結婚で離婚しやすいタイプが分かれば、国際結婚に対する怖さも薄らぎます。
きっと見える世界も変わってくるでしょう。
国際結婚は、日本人同士の結婚とはまったく違います。
日本人同士の結婚でうまくいったとしても、国際結婚ではうまくいかないかもしれません。逆に、日本人同士の結婚でうまくいかなくても、国際結婚ではうまくいくかもしれないのです。
まずは、国際結婚に向かない人=離婚しやすい人を、この記事で知って下さいね!
国際離婚しやすい人1.自分の気持ちを表現するのが苦手
外国人と日本人の自己主張の違い
外国人は、比較的、自分の意見をはっきり言う人が多いです。
「外国人の性格はきつい」といわれることもありますね。
一方、日本人は、寡黙が美徳とされるところがありますよね。
ひょっとしたら、自分の意見や感情を相手にぶつけることに苦手意識を持っている人もいるかもしれません。
いずれにせよ、寡黙、そして自分の感情や意見を表すことが苦手な人は、はっきりした態度の外国人との相性は良くないでしょう。
国際結婚において、確実にマイナス要素になりますし、離婚しやすい性格といえるのです。
外国人は、あなたの背中を見ていない!
とくに日本人の年配の方は、背中で語ろうとする方が多いように思います。
黙っていても、見ればわかるだろ!
…いえいえ、これでは外国の方には伝わりませんよ。外国人に、何も言わずに察してくれ!というのはハードルが高すぎます。
なぜならば、そういう文化の中で育っていない方が多いんですから。
彼らの多くは、思考を言葉に出して、コミュニケーションをとる文化です。
見て考える、見せて考えさせるのではなく、聞いて理解する、話して伝えるのです。
だから、私たちが見ればわかる、と思っていることも、本当に彼らは気が付いていないことも多いんですよ。
たとえば、電車の中で騒ぐ外国人の親子。
インバウンドの方が増えて、よく見かけるようになった光景ですよね。
中には電車の中で大きな声で会話したり、はしゃいだりする人もいます。
「常識がないなぁ」とストレスを感じる方も、多いのではないでしょうか?
でも、外国の方って、本当に気が付いていないだけので、指摘されると、はっとして、すぐに改めることが多いんです。本人が気が付いていないことを指摘してあげると、お礼を言って、喜んでくれることだってあります。
日本人は、やっぱり相手に言いづらいから、目線を送ったり、咳ばらいをしたりして、相手に気づいてもらおうとします。で、それで通じちゃったりする(笑
暗黙の了解や以心伝心という概念は、日本独自のものとも言われます。
空気を読む。これも日本独特の概念ですね。
このように、言葉にしなくてもコミュニケーションが取れるというのは、日本の素晴らしい文化だと思います。お互いを尊重しあう格調高い精神文化といえるでしょう。
でも、言葉やジェスチャーによる、直接的なコミュニケーション文化だって、同じように尊重されるべきです。外国人と仲良くなると、本音でぶつかり合えるので、とても気持ちのいい関係が築けるはずですよ!
国際離婚しやすい人2.異質を許容できない
異質を許容できない人って?
異質を許容できない人は、国際結婚に向きません。
これだけだとわかりづらいので、ちょっと例をあげてみますね。
- 自分と異なる意見を、認められない人
- 自分と異なる文化に、まったく関心がない人
- 自分の価値観こそが、絶対に正しいと信じている人
こういう方には、国際結婚をオススメしません!ケンカ三昧、修羅の日々になりますよ。
というよりは、そもそも結婚そのものに向かない可能性もあります。
…あなたは、あてはまりませんでしたよね!?(笑
異質を許容できない人は、マウントをとりたがる
結婚とは、赤の他人である2人が、新しい家族関係を構築することです。
赤の他人なんだから、育った環境や文化的背景が違ってあたりまえです。
もちろん、お互いの考え方もまるで違います。それがあたりまえ。
ただ、相手が自分とは違う価値観や行動基準を持っていることを、許せない人っているんですよね。で、どうするかというと、相手の人格や行動を否定することで、自分の優位性を保ちたがるんです。いわゆる「モラハラ」です。
もちろん、パートナーの言ったりやったりしていることが、倫理的に間違っていれば、それは指摘してあげる必要があります。
でも、そうではなくって、ありとあらゆる場面で、マウントをとらないと気が済まない人がいるんですよ。
自分に自信がない人なんでしょうけど、される方はたまったものではありませんよね…
パートナーが日本人であれば、空気を読んで「まぁ、いっか」となるかも知れません。
でも、国際結婚であれば、そのつど口論に発展しますよ。
だって、外国人はおとなしくマウントを取らせる、なんてことはしませんから。
外国人は、自分なりの考え方やポリシーを持っている方が、とても多いんです。そして、自分を形成する家族や文化的な土壌に、高いプライドも持っている。
だから、自分の考え方が違う、といわれた時には、言葉によってコミュニケーションを図ろうとします。
これが、マウントを取りたい人からすると、非常に腹が立つわけですね。
「いちいち口応えするんじゃねぇ!」
なんて返そうものなら…夫婦喧嘩が絶えない日々のはじまりです。
異質を許容できない人は、特に国際結婚では離婚しやすいのです。
◆相手と違う部分の発見は、結婚の楽しみの1つ!?
結婚は、他人同士が新しい家族関係を作ることです。
だから、お互い思っていることや感じることが違って当たり前。
結婚生活とは、その違いを発見し、驚き、成長し、楽しむ場所です。
日本人同士の結婚でも、国際結婚でも、この本質が変わることはありません。
ただ、国際結婚の方が、お互いに違う部分が多くあるのです。
違いを楽しめるのであれば、国際結婚は最高のステージになります。
いっぽうで、違いが楽しめないのであれば、国際結婚をすることで、つらい日々を過ごすことになりかねません。
♥国ごとに離婚のしやすさは違います。たしかに相性はありますね。
国際結婚の離婚率は、国ごとにかなり異なります。相性をチェック!
国際離婚しやすい人3.外国人を下に見る
国際結婚をしていると、いまだにこういう人たちがいることを実感します。経済的に開発途上にある国の人を、見下す傾向が強いみたいですね。
この記事を読んでいる人に、あてはまる人はいないと思いますが。
これは、はっきりいって論外ですよ。
国際結婚して離婚しやすいとかどうとか、そういう問題ではないですね。
そもそも国際結婚してはいけない人でしょう。
外国人パートナーを見下すような国際結婚生活が、長続きするはずがありません。
外国人コミュニティは情報の伝達が早いですから、一人が愚かな行動をとれば、すぐにそれが仲間内に広がっていきます。本当に迷惑ですので、こういう人には、絶対に国際結婚をして欲しくありません。
高齢者が、身の回りの世話役が欲しいという理由で、国際結婚相談所にお金を支払って外国人の嫁を紹介してもらうというパターンなんかは、これでしょうね。
また、若い人であっても、お金さえ払えば外国人の嫁さんを紹介してもらえる、という感覚が少しでもある方は、このパターンに近いと思います。
国際結婚を考えているかたは、国際結婚する前に、いちど外国人に対する感情を整理する機会をつくると良いかもしれませんね。
◆外国人への対応で、国際結婚相談所の良し悪しが分かる?
国際結婚相談所は、非常にあたりはずれが大きいです。
良いところにたどり着ければよいですが、運悪くひどい国際結婚相談所に当たってしまうことだって十分考えられます。
国際結婚相談所の良し悪しを見抜くポイントはいくつかありますが、「○○人の女性はどんな人が多いですか?」と聞いてみてください。
そして、外国人をどのように思っているか、発言をよく観察しましょう。
じつは、国際結婚相談所の相談員は、かなりの割合で外国人を下に見ています。
それは、露骨に発言へ現れますから、簡単に悪い業者を見抜けるんですよ。
外国人の方を尊重しない相談所で、幸せな国際結婚ができるはずがありません。私は、このような業者は、すぐに利用を控えていました。
国際離婚しやすい人4.相手の家族を大切にしない
濃密な家族関係が苦手!という方は、国際結婚に向いていないかもしれません。
日本では核家族が崩壊し、親族間のつながりが、昔よりも希薄になっています。
結婚しても、相手の家族と距離を置きたいという人も、多いのではないでしょうか?
普段は義両親とはまったく連絡を取らず、会うのは年始だけという話もよく聞きます。
でも、特にアジア圏については、まだまだ親族間のつながりが強い傾向があるのです。
中国では、親族100人以上いるのが当たり前ですヨ!
みんな仲良しデス!
外国人と結婚するということは、相手の親族の一員になる、ということでもあります。
長期休暇中、あなたのパートナーは、自分の家族を、日本に招こうとするかもしれません。ひょっとしたら、一緒に住もう!と言い出すかも?
パートナーの親族から、お金の工面を頼まれる可能性もあります。耳にしたことがあるかも知れませんが、仕送りとか援助とか、そういうものですね。
日本人の感覚からすると「え!?」となることも多いでしょう。でも、彼らは「親族なら当たり前」と考えているのです。
ただ逆に、あなたが困ったときには、親身になって助けてくれるはずですよ。
どうでしょうか?
日本の親族関係とは、明らかに密度が違いますよね?
こういった親族関係はムリ!という方は、国際結婚に向いていないかもしれません。
◆NGルールを決めるなら、最初が大切!
親族になるからといって、すべてパートナー側の言いなりになる必要はありません。
親しき中にも礼儀あり、ではありませんが、あなたが本当に嫌なことは、きちんとわかってもらう必要があります。
それは、お互いが本当の信頼関係で結ばれるために必要なことですし、まったく失礼なことではありません。
このNGルールは、できることなら結婚前に伝えておくべきでしょう。
一度受け入れてしまうと、そのあと変えていくのはなかなか大変です。なるべく早いタイミングで、パートナーの親族に伝えておくのがベストです。
私は国際結婚をする前に、私からの一方的な金銭支援に終始する親族関係は避ける、ということを決めていました。
なので、お見合の際、私が継続的な金銭支援(仕送り)はできないことも、はっきりと妻に伝え、妻も了承してくれましたよ。
その他、日本を生活の基盤にすることや、里帰りの頻度・期間などについては、結婚前によく話し合いました。
とくに、お金がからむ内容については、結婚前に相談することが重要です。
♥国際結婚後の里帰りについても、事前に話し合っておくべきことですね。
ネット上にある様々な声から、”平均的な里帰り”を考察しました。
国際結婚で離婚しやすい人の4つの特徴 ~まとめ~
いかがでしたか?
この記事では、国際結婚で離婚しやすい4タイプの性格について説明しました。
どんな人が離婚につながりやすいのかはイメージできたでしょうか?
もしあなたに、国際結婚の離婚しやすい特徴が当てはまったなら、意識をして改善してみてください。きっと、国際結婚に自信が持てるはずですよ!
そのうち根拠のない不安が徐々に消え、前向きな気持ちが生まれてくるはずです!
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました!