この記事では、日本の永住ビザ取得のメリットを、わかりやすく丁寧に解説していきます。
この記事は、次のようなことを知りたい方を対象としています。
永住ピザ? なにそれ、おいしいの?
永住ビザをゲットすると、どんなメリットがあるんだい?
永住権を取得すれば、何の制約もなく日本にいられるのかしら?
◆ 永住ビザとは何か、という部分から確認します。
◆ 永住ビザの5つのメリットについて、チェックしましょう!
◆ 永住ビザを失う可能性について、注意点を共有します。
>永住許可がおりるために必要な要件は?事前にチェック!
https://kokusaikekkon7.com/eiju_conditions/
>永住申請に必要な書類はなに?どこで集めればいいの?
https://kokusaikekkon7.com/eiju_petition/
>永住申請の理由書の書き方は?ポイントが知りたい!
https://kokusaikekkon7.com/eijuu_writing/
>もしも、永住許可が不許可になってしまったら…
※信頼できる行政書士をお探しの方は、以下の関連記事を参考にしてください。
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1.永住ビザとは?
(1)永住ビザとは?
通常、外国人が日本で生活するためには目的が必要です。そして、その目的が日本政府から認められなければ、中長期的な滞在は認められません。
たとえば、勉強のために日本へ来る留学生。お仕事のために来日しているビジネスマン。
その目的が認められた外国人には、日本政府から在留資格(いわゆるビザ)という活動許可が与えられます。留学生であれば、留学ビザ。ビジネスマンであれば、就労ビザ。
外国人は、許可された活動以外を行うと、罰せられてしまい、場合によっては強制的に日本から退去させられてしまいます。
また、在留資格には有効期限が定められていて、それを超えて日本に滞在することはできません(延長申請は可能です)。
ところが、外国人なのに特定の目的がなくても日本に滞在でき、かつ、無期限で日本に居住できる在留資格があるんですね。それが、永住ビザなんです。
永住ビザを取得するには?
永住ビザを取得するには、永住申請をして、許可されなければいけません。
外国人が永住申請を行うと、法務大臣が許可か不許可の最終決定をします。
一応ガイドラインは公表されていますが、法務大臣の裁量による部分が大きいです。
永住許可を受けた外国人は、永住の在留資格(永住ビザ)で日本に滞在することになります。
通常の在留資格は、数年ごとの更新が必要ですが、永住ビザの場合は更新不要です。
永住ビザは、来日後すぐには申請できない!
初めて来日したときに、いきなり永住申請することはできません。
日本に長期間滞在していて、既に取得している在留資格を変更しようとする外国人だけ、申請可能です。
(2)永住ビザの審査について
外国人からしてみたら、あれば絶対に嬉しいのが永住ビザです。
下手な外国人に付与すれば、犯罪率の向上などにつながり、日本国民に危害が及ぶリスクがあるのです。
当然、永住ビザを付与するにあたっては、慎重な判断が求められます。また、その外国人の過去の行動実績も含めた総合的な審査が必要になります。
よって、来日直後に永住ビザを申請することはできませんし、永住ビザの審査は、通常の在留資格よりも厳格に行われるのです。
審査基準も、通常の在留資格変更の時とは異なりますので、注意してください!
…いえいえ、永住申請の許可率は60%前後と、かなり厳しめに推移しています。ちゃんと事前準備をしておかないと、永住申請では不許可処分になりますよ!
まずは、永住の要件をシッカリとチェックすることが重要です。
https://kokusaikekkon7.com/eiju_conditions/
近年、永住ビザの審査は大変厳しくなっており、申請総数のうち、おおよそ半数近くが不許可になっています。
永住ビザの標準処理期間は、4カ月です。
ただ、近年のインバウンドや留学生の増加により、出入国在留管理庁は慢性的に忙しい状態ですから、標準処理期間よりも長く時間がかかることを想定しておきましょう。半年から10ヵ月程度かかるケースが多いようです。
2.永住ビザをオススメする5つの理由!
メリット1 元の国籍のままだから、リスクフリー!
帰化とは、日本国籍を取得し、もともとの国籍を放棄する手続きです。
日本人になるわけですから、行政サービス等は日本人とまったく同じです。
永住は、もともとの外国籍を保有したまま、日本に滞在が許可されるものです。
外国人ですから、行政サービスなど、完全に日本人と同じというわけではありません。
しかし、日常生活をする上では、ほぼ不自由がないと言っていいでしょう。
外国人にとって、元の国籍を失うことは、相当覚悟がいりますし、リスクも高いのですが、永住ビザなら、元の国籍のままでOK!
永住と帰化の詳細な違いについて、こちらの記事にまとめました!↓
メリット2 在留期限は無期限!延長手続きが不要に!
あらかじめ決められた在留期限を超えて、日本に滞在することは、認められていません。
超えてしまった場合には、オーバーステイということになり、出入国在留管理庁にばれれば国外退去処分になる可能性があります。
もしも、在留期限を超えて日本に滞在したいのであれば、在留期間の更新が必要です。
ところが、在留期間の更新申請時には、再び審査があり、申請が不許可になる可能性があるんですよ。不許可になると在留資格を喪失しますから、帰国しなければなりません。
つまり、在留期限を更新するたびに、帰国するリスクがあるということになります。
いっぽうで、永住ビザは、在留期間が無期限ですから、在留期間の更新が不要なのです!
在留期限更新の不許可処分による帰国リスクが、完全にゼロになるわけですね。これこそが、永住ビザの真骨頂であり、最大のメリットといえるでしょう。
長期的に日本に滞在したい外国人にとっては、本当に安心できますし、だからこそ、永住ビザをみんなが取ろうとするんですよ。
在留カード本体は、7年ごとに更新が必要です。
更新を忘れると、永住ビザを喪失しますので、注意が必要です。
再入国許可またはみなし再入国許可の期限には気を付けてくださいね。
メリット3 就労活動がストレスフリーに!
一般的な在留資格は、活動内容が明記されています。
言いかえれば、許可された活動以外を行うと、罰せられるということです。
とくに、就労に関しては、厳密な定めがされているのが特徴です。
いっぽうで、永住ビザは、身分に基づく在留資格と呼ばれるものです。
活動内容は明記されておらず、就労に関する制限はほとんどありません。
永住ビザを取得した外国人は、日本人とほぼ同じような就労活動ができるようになります。
国家公務員への就職は、基本的にはできませんのでご注意ください。
これは、国家機密の漏洩を防止するために必要な措置となります。
メリット4 永住者は、日本での信用力が格段にアップ!
どうしても、大きなトラブルが起こった場合に、帰国する可能性があると思われてしまいがちなのです。
そういった理由から、金融機関が外国人相手に融資をすることは、非常に稀です。
もしも外国人が金融機関から融資を受けたいのならば、相当長い間、日本で過ごしてきた実績がないと、むずかしいでしょう。
いっぽう、永住ビザを持っている外国人の場合には、基本的には日本に定住すると思ってもらえます。したがって、融資を受けるハードルも下がります。
メリット5 離婚、失業で永住ビザはなくならない!
配偶者ビザは、日本人と婚姻している間のみ、日本への滞在が認められます。
仮に日本人と死別や離婚をした場合には、定住者など別のビザに変更が必要です。
在留期日までは、そのままで滞在できますが、更新が許可されないのです。
また、一般的な就労ビザに関しても、日本で働いている間のみ、日本へ滞在が可能です。
失業してから3ヵ月が経過し、何もしていないと、ビザが取り消される可能性があります。
いっぽう、永住ビザの場合には、上記のことがあっても、ビザの心配は必要ありません。
永住ビザは、法令等を遵守している限り、取り消されることがないのです。
【番外編】外国人同士の結婚の場合
夫婦のどちらかが永住ビザを取得すれば、配偶者と子供も永住ビザがとりやすくなります。
もちろん、永住を申請することでのリスクはありません。
3.永住ビザの注意点
永住ビザの取得は、基本的にはメリットしかありません。とくに、デメリットはないといってもいいでしょう。
ただし、そんな永住ビザも、以下の場合には、取り消しになることがあります。
- 刑事法令に違反し、無期または1年を超える懲役もしくは禁固の実刑
- 麻薬・覚せい剤などの罪を犯して実刑
- 過去、日本入国の際に、虚偽の申請または虚偽の書類が発覚
- 他の外国人の在留カード偽造などの不正に関与
- みなし再入国許可制度を利用し、1年を超えてしまった場合
- 正式な再入国許可を取得して出国し、その期限が切れた場合
犯罪系は、強制退去事由にあたるものです。
永住権が取り消されるどころか、日本に滞在できなくなる可能性があります。
犯罪に関しては問題外ですが、それ以外は注意しておかないと怖いですね。
ついうっかり!がありそうなものばかりです。
4.まとめ
永住ビザは、外国籍のまま、日本に滞在し続けられる便利なビザ!
在留期間は無期限なので、更新に伴うリスクなし!
在留カード本体は、7年に1回の更新が必要
国家公務員以外の就職は、ほとんど就労の制約なし!
金融機関からのローンが組みやすい
永住権は、犯罪を犯したりすると、取り消される可能性もある
いかがでしたか?
長期的に日本にいる外国人は、基本的に永住ビザを取得したいと考えています。
その理由がお分かりいただけただろうと思います。
永住ビザの取得はメリットだらけで、永住ビザでないことがデメリットともいえるかもしれません。
残念ながら、あまりにも有能であるため、ビザ目的の結婚も存在します…↓
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今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました!