この記事では、永住申請が一度不許可になったのち、再申請して許可されるまでのステップを説明しています。
再申請まで、どれくらいの期間空けるの?あんまり長いと、ちょっと…
なに、不許可? 納得いかないぞ、不許可の理由は何なのよ?
再申請で永住権を取得するのに、オススメの方法はないかしら?
この記事をご覧の方は、永住申請が不許可になった方ではないでしょうか?
大変な準備をされたにも関わらず、残念な結果となり、心中お察し申し上げます。
ただ、くれぐれも、ここであわてないようにしてください!
シッカリとした準備をすれば、再申請で許可される可能性も十分にあります。
次の申請で確実に永住権を取得するために、準備をすすめることが大切ですよ。
この記事では、再申請をするまでの3つのステップについて、説明しています。
■ 再申請のハードルについて、正確に理解しましょう!
■ 再申請までにすることを、3ステップで整理しましょう!
※信頼できる行政書士をお探しの方は、以下の関連記事を参考にしてください。
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序章 永住の再申請に関する基礎知識
(1)再申請までの期間はどれくらい空けるの?
さて、いきなり3ステップに入ってもよいのですが…
気になっている方も多いと思いますので、まず最初にお答えしておきます。
永住申請が不許可になった後、どれくらいの期間をあければ再申請できるのか?
非常に気になるところですよね。
ええ。実はこれ、すぐにでも再申請をすることができるんです。
しかも、回数の制限が設けられているわけでもありません。
いえ、ちょっと待ってください!確かにお気持ちはわかります。
しかし、この意見には3つのツッコミどころがあるのです。
1つ目は、この状態で再申請をしても、絶対に許可されることはないこと。
2つ目は、結果として、4ヵ月~1年近くの時間をムダにすること。
3つ目は、在留資格が取り消しになれば、永住申請も不許可になること。
(2)再申請は初めての申請よりも厳しいチェック!
再申請のチェックは、初回の審査よりも厳しくなる!
再申請は前回の申請よりも、厳しく審査されます。
不許可の決定は、担当した審査官の性格や気質に左右されて決定されたものではありません。明確なマニュアルがあり、統一された見識に基づいて不許可になっています。
再申請して許可される、ということは、「出入国在留管理庁長官の名義で不許可となった判断を覆す」行為に他なりません。
もちろん、前回の申請で何が問題だったのかという履歴も残っています。
ですから、何も対策せずに再申請しても、許可されるはずがないんですね。
結果として、再申請にかかる1年近い時間をムダにすることにもつながるのです。
永住申請中に、在留資格が取り消されたら?
もう一つの観点から、すぐに再申請するデメリットを考えてみましょう。
Q.永住申請をしている途中に、在留資格が取り消されたり、在留期間の延長が不許可になったりしたら、どうなりますか?
ムキになって永住申請の不許可を繰り返しているうちに、在留資格が取り消しになったら…笑えませんよね。
まずは、今ある在留資格を安定させることが、一番大切なことですからね!
(3)そもそも永住権の要件をみたしていない方が約3割
ところで、あなたは永住ビザが許可される割合をご存知ですか?
近年、永住ビザの審査は大変厳しくなっており、申請総数のうち、おおよそ半数近くが不許可になっています。⇒最新の統計データはこちらから(e-stat)
10人中4人は不許可で、そのうち3人は、すぐに再申請しても不許可になる人たちです。
残った1人は、書類の見せ方や説明の仕方を工夫すれば、すぐに再申請することも可能な人たちです。
不許可になって真っ先に考えることは、不許可の原因はなんなのか?ということ。
これがあきらかにならない限り、永住権が許可されることはありません。
- 再申請までにするべきことが、明らかになります
- 再申請までに必要な時間が、大体わかります
それでは、不許可の原因を特定するノウハウに移っていきましょう。
STEP1 永住が不許可になった原因を特定しよう!
再申請への第一歩は、ここから始まります。
とはいうものの、不許可通知書には、大した理由が書いてなかったですよね?
Ans.不許可という結果を出した、張本人に聞いてしまいましょう。
実は、出入国在留管理庁では、不許可になってしまった理由を、聞くことができるんですよ。個室でのやり取りですから、周りを気にする必要もありません。
この機会は1回限りですので、チャンスをムダにしないようにしてください。
1.不許可理由をすべて聞き出す
不許可の理由は、1つだけではない可能性があります。
しかし、不許可の原因で、大きなものを1つだけしか言われないことがあります。
「不許可の理由は、それ以外にはありませんか?」
「不許可になった理由を、すべて教えてください!」
出入国在留管理庁側からすれば、不許可理由について、懇切丁寧に教える義務はありません。
でも、きちんと尋ねれば、それに対する回答はしてくれます。
2.修正すべきポイントを聞く
不許可の原因には、大きく2つが考えられます。
一つ目は、そもそも永住要件をみたしていなかった場合です。
二つ目は、要件はみたしているが、書類の不備や表現の問題で不許可になった場合です。
一つ目の場合には、要件をみたすために改善したうえで、再申請することになります。
二つ目の場合には、専門家などのアドバイスにしたがって、再申請をします。
3.聞き取る姿勢について
先ほども書きましたが、不許可となったことには、きちんとした根拠があります。
不許可という決定は、何があっても覆ることはありません。
たとえば、不許可という結果に対してクレームつけても、どうにもなりません。
本当はこうだったんだ! と釈明する人も多いですが、何も意味がないのです。
…お気持ちはわかりますが。
それよりは、限られた時間の中で、不許可の理由を全部聞き取りましょう。
情報を収集することに注力したほうが、はるかに有意義ではないでしょうか?
4.永住申請が不許可になる主な原因【重要】
参考までに、不許可の原因として考えられる代表例を、いくつかご紹介します。
詳細については、こちらの記事をご覧ください。
https://kokusaikekkon7.com/eiju_conditions/
①居住の日数が足りない
原則として10年以上、日本に継続して滞在している必要があります。
日本人の配偶者であれば、3年でOKです。配偶者ビザは取得してなくてもOK、日本人と結婚していれば大丈夫です。
②海外への出国期間が長い
①の要件は、継続して日本に滞在している必要があります。
- 途中で3ヵ月以上の出国はありませんでしたか?
- 年間に100日から150日の出国をしていませんでしたか?
③軽微な交通違反を繰り返していた
軽微な交通違反を5回以上繰り返すと、不許可リスクが高まります。
軽微な交通違反とは、一時停止無視・駐車禁止・スマホ操作などが該当します。
飲酒運転などは、重大な交通違反として、1回でアウトです。
④世帯年収が300万円未満である
世帯年収は、300万円以上ありますか?
1人扶養人数が増えるごとに、70万円加算して考えますよ!
預貯金や持ち家などの資産があれば、そちらも考慮してもらえます。
⑤税金等の未納や未払い、期日を守らず納付している
住民税、国民健康保険税、国民年金保険料は、きちんと支払っていますか?
支払の事実だけではなく、期日を守っているかどうかが重要です。
支払っているのは当たり前、期日を守っているかどうかがチェックされていますよ。
⑥所持している在留資格の年数が不足している
その在留資格の最長の期間をもって、在留期間が決定されている必要があります。
なお、当面の間は、3年の在留期間があればよいとされています。
残り期間ではなく、決定された在留期間のことですよ。
⑦身元保証人が適切な人物ではない
身元保証人は、「日本人」か「永住者の外国人」しかなれません。
就労系の在留資格をもつ外国人は、身元保証人にはなれません。
外国人同士のご夫婦の場合に、資格のない外国人に依頼しているケースが多いです。
⑧資格外活動許可の監督責任が問われた
ご家族が家族滞在で日本にいる場合、資格外活動許可について監督責任があります。
外国人パートナーやお子様が週に28時間以上、アルバイトしているという事はありませんか?認められていない職種でお仕事をしてはいませんでしたか?
⑨過度な扶養親族がいる
2016年よりも前、脱税目的で、海外の親族をたくさん扶養に入れていませんか?
不適切な扶養については、2016年以降、大変チェックが厳しくなっています。
永住審査の時にも、相当厳しいチェックがされていますよ。
⑩申請理由書の書き方に問題がある
詳細は、こちらの記事をご確認ください。
https://kokusaikekkon7.com/eijuu_writing/
⑪書類に不足・不備があった
詳細は、こちらの記事をご確認ください。
https://kokusaikekkon7.com/eiju_petition/
STEP2 永住が不許可になった原因を取り除こう!
不許可の原因が分かったら、それを分析していきます。
1つは、そもそも永住の要件をみたしていなかったもの。
もう1つは、要件はみたしていたものの、見せ方や書類に不備があったもの。
1つ目のパターンは、先ほどの①~⑨ですね。
2つ目のパターンは、⑩と⑪が該当します。
1つ目のパターンの場合には、要件をみたすために何かしら行動が必要です。
たとえば、時間が過ぎるのをまったり、年収をあげたり、ですね。
どちらかというと、少し時間がかかるケースがおおいでしょう。
2つ目のパターンの場合には、専門家のアドバイスを受ければ、ほぼ問題ないでしょう。
短期的に再申請が許可される可能性が高いです。
STEP3 万全の態勢で永住の再申請をしよう!
これは必須ではないのですが、再申請の段階では、行政書士のサポートを受けることをオススメします。
できれば、不許可が明らかになった時点で、行政書士に相談に行くべきでしょう。
理由はいくつかあります。
- 永住申請の許可率は、約60%しかない
- 一方で、行政書士が担当すれば、90%以上が許可される
- 再申請の審査は、初回の申請よりも厳しく行われる
時間をムダにせず、確実に再申請で許可されるためには、行政書士を利用することが、非常に有効になるのです。
行政書士の料金は、10万円~25万円くらいが相場となっています。
※信頼できる行政書士をお探しの方は、以下の関連記事を参考にしてください。
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永住申請の審査は大変厳しくなっています。自信がない場合には、迷わず行政書士を利用されることをオススメします。
まとめ
- 不許可になっても、あわてて再申請してはいけない
- まずは、入管に不許可となった理由を聞く
- どうすれば、許可される見込みなのか聞く
- できれば行政書士サポートを受ける
いかがでしたか?
まず、永住申請の許可率は60%程度と、かなり低い水準となっていることを知っておきましょう。
また、再申請はすぐにでもできますし、回数も無制限ですが、問題点を解決しなければ、絶対に永住申請は許可されないことも知っておく必要があります。
そもそも、再申請は初回の申請よりも、審査は厳しく行われますから、念入りな準備必要なります。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました!