国際結婚で必ず直面するのが、結婚式をどこの国でやるのかということです。
もちろん、可能であればお互いの国で、2回の結婚式を挙げるのがベストでしょう。
ところが、実際には中々うまくいきません。
仕事の休みが取れるのかという問題もあるし、資金面での難しさだってあります。
じゃあ、今後の生活基盤は日本だから、日本だけで挙式をすればいいのか?
これも、そう簡単には結論付けられません。
結婚式は、当事者だけの問題ではなくて、親族や友人も巻き込む一大イベントです。
特に、ご両親の心情をムシして勝手に進めてしまうと、気づかない間に大きな溝をつくってしまうことも…
挙式の場所の難しさは、国際結婚ならではと言えるでしょう。
結婚式という幸せな舞台がきっかけで、その後がギスギスするなんて耐えられませんよね!
逆に、みんなの了解が得られやすい場所で挙式すれば、みんなから祝福される最高の結婚式になるでしょう。
何とか、そのような結婚式に持っていく必要があります。
さて、国際結婚の挙式の考え方としては、次の4つがありますよ!
①お互いの出身国で、それぞれ挙式する(トータル2回)
②どちらかの出身国で、1回だけ挙式する
③どこか第三国で、1回だけ挙式する
④挙式しない
お金や時間、出席者の数などによって、どの方法がベストなのかは変わってきます。
この記事では、国際結婚をした先輩方の経験談も紹介していますよ。
きっと、これだ!というスタイルが見つかるはずです。
あなたにとっての最善の挙式方法を探してみてください!
1.お互いの出身国で、2回挙式する
もしもできるのならば、これが一番ベストな方法でしょう。
金銭的な理由、仕事の都合、身体的な問題、家族のこと…
海外での結婚式には、参加したくてもできない人が少なくありません。
お互いの出身国でそれぞれ挙式できれば、そういう方にも参加してもらえるんです。
関係者が全員参加して、みんなに喜んでもらえるところが最大のメリットでしょう。
◎ 全員がムリなく参加できる! みんなに祝福してもらえる!
いっぽうで、2回も挙式するわけですから、費用面はバカにならないところがあります。
また、会社勤め方は、挙式に合わせて長期休暇がとれるかという問題も生じます。
× 費用が2倍かかる。 サラリーマンは休みの関係で難しい。
先輩方のご意見
お互いこれない理由のある親類縁者がおりましたし、どちらの友人からも祝ってもらいたかったので。
半年後、日本に一時帰国し、神社で神前式を挙げる予定です。
どうしても私の着物姿を見たいという、彼の熱意に負けました!今のところ、出席者は、私の家族だけです。
日本での挙式が先で、海外からの出席者はパートナーの家族5人だけでした。
2回目はパートナーの国で伝統的な結婚式を挙げました。
日本からの出席者は、私の家族だけでしたね。
以上、2回派の方からでした。
それぞれの国で挙式するものの、ミニマムサイズでの実施がほとんどですね。
参加者は、その国に住んでいるご親族だけ、というパターンが多いようです。
2.どちらかの出身国で、1回だけ挙式する
お金や時間の関係で、挙式を1回だけにするカップルは、結構多いと思います。
また、ご夫婦の生活基盤が同一の国の場合、この方法を選択することが多いようです。
気を付けなければいけないのが、親族の気持ちを無視して進めてしまうこと。
なんで、日本でだけ挙式するんだ…?なんだか、おかしくないか…?
こんな風に思わせるのは、後々の禍根になりかねませんから、絶対に避けましょう。
パートナーの家族を日本に呼び寄せたり、披露宴をパートナーの母国でやったりと、できる工夫はいくらでもありますよ!
パターン1 結婚式と披露宴をどちらかの国で盛大に
たとえば、夫婦の生活拠点が日本だから、日本で行うというパターン。
その場合には、相手国の親族を日本に招いて挙式します。
もちろん、来ていただくわけですから、滞在費等はこちら持ちにするべきでしょう。
もしも、ご親族をお招きできないのであれば、相手国でも挙式するべきかな?と思います。
妻は日本で仕事をしており、生活基盤は日本でした。
友人も日本人が多いし、今後も日本で生活するので、日本で挙式することにしたんです。
私の親族と、義父、義母、義兄弟家族に出席してもらいました。妻の家族の滞在費は、我々で負担しました。
妻の母国では、食事会という形で、ほかのご親族に結婚を報告しましたよ。
パターン2 宗教上の理由で結婚式は1回だけ
有名なのは、キリスト教のカトリックの方でしょう。
カトリックでは、結婚は終生にわたるもので、離婚を認めないのが原則的な考えです。
結婚は、司祭が立会人となり儀式を執り行い、挙式を2回行うということはありません。
この場合には、結婚式+お食事会(披露宴かな?)になりますね。
わたしは、結婚式と披露宴をパートナーの国でしました。
飛行機の直行便がない国で、私の出席者は両親だけでした。
その後、義父と義母を日本に呼んで、こちらの近しい親戚を集めて披露宴をしました。
パートナーが敬虔なカトリックだったので、式は1回だけでした。
3.どこか第三国で挙式する
両方の国で挙式できない場合、関係ない第三国で挙式をすることも、選択肢の一つです。
その場合、ハワイなどのリゾート地で挙式することが多いようです。
新婚旅行もかねられますので、この部分ではお得ですよね!
また、ご親族の理解は、比較的得やすい方法ですね。
しかし、両家の親族に来ていただくわけですから、滞在費等はご夫婦負担でしょう。
結局金銭的には、一番高くつくパターンだと思います。
4.挙式しない
どうしても両家の意見が折り合わない場合、結婚式を挙げないこともあるそうです。
ただ、これは禍根を残しますので、個人的には絶対おすすめしない方法ですね。
5.相手の親族を日本に呼ぶ場合
あなたが、相手の国の言語を話せないと、かなり大変な思いをすることになります。
パートナーを通じて意思疎通を図りますが、なかなかうまくいかずに疲労がたまります。
その国の文化やマナーは、事前にお伝えする機会を設けるべきでしょう。
宗教観についても、かならずお伝えしておくべき事項です。
パートナーの方に、ご協力をお願いするようにしてくださいね!
観光も、基本は日本人であるあなたが先導しなくてはいけません。
パートナーの方と、事前に打ち合わせをして、日本滞在をスムーズに進められるよう、協力体制を築いておきましょう。
これで夫婦関係がギスギスするのは、とてもバカらしいですよ。
日本の結婚式前後は地獄でした。
旦那のご家族は全員初めての日本でした。挙式後も一緒に日本ツアーへご招待。
そのまま一緒に旦那の国に行き、2回目の挙式です。
もう、身体じゅうぼろぼろ、お肌もカサカサ、結婚式どころではありませんでした。
事前にマナーのレクチャーをしていなかったのが悪いんですが、まぁとにかく大変でした。
親族に何もいわない妻を責めてしまって、しばらく夫婦関係がギスギスしましたね。
まとめ
国際結婚におけるベストな選択は、お互いの国でそれぞれ挙式をすることです。
異なる文化の結婚式を2回も経験できるのは、国際結婚ならではでしょう。
これが難しい場合、お互いの親族のことを考えて動いていく必要があります。
日本で挙式、パートナー母国で披露宴など、相手のことを考えた企画が重要です。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました!