突然ですが、あなたは今、行政書士に依頼するべきかどうか、迷っていませんか?
- 永住ビザを申請したい。
- 帰化申請をしたい。
- 配偶者ビザを申請したい。
- 国際結婚の手続きを教えてほしい
行政書士に依頼するなら、どんな行政書士が良いのか、疑問に思っていませんか?
- 値段が安い行政書士の方がお得かな?
- やっぱり親身になって相談してくれる行政書士を選ぼうかな?
- 自宅に近い行政書士事務所の方がいいのかな?
行政書士に高いお金を払って、本当に結果が出るのか、不安になっていませんか?
- 高いお金を払う価値があるのかな?
- 返金保証がついている行政書士の方がいいのかな?
この記事では、理想的な行政書士の選び方を説明し、あなたの不安や悩みを解決します。
1.選ぶ前に…そもそも行政書士に依頼するべき案件とは?
行政書士を選ぶ、という話題の前に、そもそも行政書士はどんな時に使うべきなのか、明らかにしておきましょう。
行政書士は、法律に明るくない方のために、書類の作成や各種の手続きを、その人にかわって行ってくれる「街の法律屋さん」ともいうべき存在です。
ですから、あなた自身が法律に詳しく、確実に手続きを終え、目的を達成できるのならば、行政書士に依頼する必要はありません。
逆に、法律に詳しくないけれども、絶対に達成しなければいけないミッションがある場合には、行政書士に相談してみるのが良いでしょう。
外国人に関連する法律というと、出入国管理法がメインになりますね。そのほか、戸籍法なども関連してきます。
入管法や戸籍法に自信がないときは、行政書士に相談してみる
また近年、永住ビザの申請や配偶者ビザの申請など、日本への定住につながる申請については、出入国在留管理庁の審査がかなり厳しくなっています。
以下の3つについては、できる限り行政書士に依頼することを、オススメします。
- 配偶者ビザの申請
- 永住ビザの申請
- 日本への帰化申請
2.あなたのニーズに合った専門の行政書士を選ぼう
日本の法律は約2000もの種類があり、いかに「街の法律屋さん」といっても、それらをすべて的確にこなせるはずがありません。
そうです。勘のいい方はお気づきかもしれませんが、行政書士にはそれぞれ得意ジャンルがあるんですね。
契約書の作成が得意な行政書士や、相続手続きに明るい行政書士もいます。
もちろん、外国人のプロフェッショナルたる行政書士もいますよ!
そして、外国人のプロフェッショナルといっても、さらに細分化されるんです。
海外から外国人を招聘することが得意な人もいれば、永住ビザの申請を一番得意とする行政書士もいます。
このように、行政書士の専門分野って、かなり細かいのです。
これからあなたが行政書士を選ぶうえで、最低限必要となるポイントは、「あなたのニーズを専門とした行政書士に依頼する」ことと言えますよ。
3.他の外国人はどんな行政書士を選んでいるの?
あなたが頼みたいジャンルの行政書士を見つけたとして、そこからどうやって、行政書士を絞り込んで選んでいけば良いのでしょうか?
知り合いの外国人や行政書士に聞いてみたところ、大きく4つの行政書士のタイプを選択していることが分かりました。
(1)パターンA 安い行政書士を選ぶ
一番多かったのは、「料金がリーズナブルな行政書士を選択するよ」という意見でした!
行政書士事務所によって、依頼料金はかなり違います。中には、それで本当に儲かるの?というくらい、リーズナブルな行政書士もいます。
もちろん、頼む側としては、報酬は1,000円でも2,000円でも、安い方が嬉しいですよね。
(2)パターンB 親身になってくれる行政書士を選ぶ
「親身になって相談に乗ってくれる行政書士さんに頼む!」という意見も多かったです。
ただでさえ、よくわからない日本の法律…せっかく行政書士に依頼しているのに、適当な返事をされたり、冷たくあしらわれたりしたら、たまったものじゃありません!
外国人の立場で、優しくアドバイスをくれる行政書士は、本当に頼もしい味方ですね!
(3)パターンC 便利な行政書士を選ぶ
会社勤めの外国人は「わざわざ足を運ばなくても、ビザ取得ができる」行政書士を選ぶことが多いようです。
ビザの取得や更新のたびに休暇を取って、入管まで足を運ぶなんて、面倒くさくてやってられませんよね。社会人の外国人にとっては、結構重要なポイントです。
お客さんのことを第一に考え、いろいろと手をまわしてくれる行政書士さんは、やっぱり人気が高いようです。
(4)パターンD 返金してくれる行政書士を選ぶ
「ビザ変更などの依頼が失敗したときは、お金を返金してくれる行政書士を選ぶ」という声も、少数ながら聞かれました。
失敗してもお金が戻ってくるし、依頼が達成できれば、それはそれで問題ありません。たしかに外国人にとっては、かなり有利な条件です。
返金をうたっている行政書士は、それなりに実績があったり、自信があったりすることが、多いようですね。
さて、行政書士を選ぶポイントは人それぞれだと思いますし、いろいろな理由があると思います。
もちろん、これが正しいとか、それは間違っている、なんて言うつもりもありません。
ただ、ちょびっとだけ本音を言わせてください。
「本当にその選び方で、大丈夫なんですか??」
4.行政書士選びで一番大切な要素は○○!
どうして「大丈夫かなぁ?」と心配するのかというと、先ほどの4パターンの選び方は、すべて「オマケ」の条件だからなんです。
絶対に見逃してはいけない「ある大前提」が、スッポリ抜け落ちてしまっている状態なんですよ。
(1)行政書士を選ぶ大前提!!!
行政書士を選ぶうえでの「ある大前提」とは、一体何なのでしょうか?
これは、とても大切なお話で、「ある大前提」が何なのかを理解していないと、あなたが間違った行政書士を選び、後悔してしまう可能性があるんです。
それでは、ズバリ答えをいいますね。
「ある大前提」とは、「依頼を100%達成できる行政書士を選択するべき」ということです。
あなたの希望(ビザの手続きや、招聘手続きの完了など)を、絶対に叶えてくれる行政書士を、何よりも優先して選ぶべきということなのです。
(2)あなたは大きな勘違いをしていませんか?
あなたがなぜ行政書士に依頼をするのか、よくよく思い出してください。
ビザの申請や婚約者の招聘などは、本人が申請手続きを行うことができますよね?
というより、法律上は、原則として本人が申請や手続きをするべき立場なのです。
にもかかわらず、なぜあなたは、わざわざ行政書士に依頼するのでしょうか?
法律は分からない。でも、絶対に叶えたい希望がある!
それがあなたのモチベーションのはずです。
それならば「依頼内容を100%達成できるかどうか」が、行政書士を選ぶポイントでなければおかしくないでしょうか?
なぜ、値段やら親身さやら、近さが、行政書士を選ぶ要素になってしまうのでしょうか?
…ひょっとして、あなたは大きな勘違いをしているのかもしれません。
(3)行政書士を過信してはいけない
ひょっとしたら、あなたは行政書士なんて、だれを選んでも「結果は変わらない」と思っていませんか?
そうだとしたら、それはとんでもなく大きな誤解です。
たとえば永住ビザの要件は、たしかに公開されていますが、細かい判断基準は公開されておらず、ブラックボックスです。
- 年収はいくらなら確実に永住ビザを取得できるのか?
- 国外の扶養親族は、何人まで認められるのか?
- 軽微な交通違反は、何回まで繰り返しても許されるのか? など
このブラックボックスを可視化できる行政書士と、できない行政書士がいるんですね。
可視化能力は、経験だったり、コネクションだったりで、大きく異なってきます。
そしてそれは、絶望的なまでに大きな「許可率の差」となって現れるのです。
私は元・出入国在留管理庁の局長さんの行政書士事務所とお付き合いがあります。
そんな私が妻の帰化申請をするために、とても安くて、親切な、「開業したての行政書士事務所」が近所にできたとして、そこに依頼すると思いますか?
同じ行政書士といっても、ブラックボックスの可視化能力には大きな開きがあり、それは「許可率の違い」として表れてきます。
どの行政書士に依頼しても同じ!という考え方は、行政書士を過信していると思いますよ。
(4)事前に不許可を教えてくれる行政書士は素晴らしい!依頼の達成率100%の行政書士を選択しよう!
ブラックボックスが可視化できる行政書士は、ムリに依頼を引き受けることはしません。
なぜならば、依頼内容を聞けば、その申請が許可されるかどうかが分かるからです。
不許可になれば、あなたの貴重な1年近い時間が失われることを、理解しているからです。
なんでも「任せてください!」「絶対に大丈夫です!」といってくる行政書士は、警戒したほうが良いでしょう。
ですから、あなたにとっての理想的な行政書士は、次の条件をみたした人ということです。
- リスクがある依頼は、理由を説明したうえで、条件が揃うまで引き受けない
- 引き受けた仕事は、達成率100%であるべき
100%の確率で達成できない行政書士には、依頼をするべきではありません。
どうしたら100%の確率で許可されるかを、きちんとあなたに説明し、条件がそろってから契約に移るのが、本物のプロといえるでしょう。
(5)パターンA~Dは、そのうえでのオマケ要素
「依頼を100%達成できる」という大前提があった上で、パターンA~Dの条件で比較するというのなら、何ら問題はありません。
重要なポイントは、多少報酬が高かったとしても、迷わず成功率が100%の行政書士に依頼をするべきだということ。
もし、成功率100%の行政書士が2人いたら、その時には報酬が安い行政書士を選んでも良いということです。
依頼達成率100%と、パターンA~Dの関係は、家の建築工事によく似ています。
目に見えない基礎工事を疎かにすれば、その上に立つ家は、安全性に欠けますし、耐久性にだって問題が出てくるでしょう。
たとえどんなに立派な素材を使ったとしても、仮にデザイン建築の家だったとしても、一流の家になることはありえないのです。
行政書士も、それと同じですよ。
いくら安かろうが、優しかろうが、便利だろうが、お金を払う以上、きちんと目的を達成してもらえないなら、そんな行政書士に依頼をする価値はありません。お金をドブに捨てる行為ですし、何より不許可になれば、あなたの大切で貴重な人生の時間をムダにします。
繰り返しますが、行政書士を選ぶ際に、一番注目すべきポイントは、「依頼の達成率」です。
そして、行政書士は、その存在意義を考えれば、「依頼の達成率」は100%であることが、ある意味当然ともいえるのです。