特に日本人男性が国際結婚をするときには、このような疑問を持つ人も多いでしょう。
近年は20代・30代のお給料が伸び悩んでいます。仕送りが発生するなら、国際結婚をしたくないと考える人がいても、おかしくありませんね。
でも、ご安心ください!
結論から言えば、「国際結婚」と「仕送り」をイコールで考える必要はありませんよ。
我が家も、妻の実家(中国)には、仕送りを行っていません。国際結婚をしたからと言って、かならず仕送りをしなければいけないという訳ではないのです。
とはいっても、国際結婚をした日本人男性から「妻の実家に仕送りをしている」という話をよく聞くことも事実ですよね。
では、どのような場合に仕送りが生じているのでしょうか?
また、仮に仕送りをする状況になったとして、仕送りをとして許容すべき金額は、どの程度が妥当なのでしょうか?
この記事では、国際結婚で生じる仕送りの問題について、お伝えしていきます。
1.国際結婚と仕送りの関係について
ここでは、国際結婚と仕送りの関係についてお伝えしていきます。
要するに、どのような国際結婚のケースで仕送りが発生するのかということですね。
まず知っておきたいのは、仕送りが発生する要因は、家族観と経済状況の2つであるということです。
仕送り要因1:家族観
世界には様々な家族観を持った国があります。
仕送りに関係してくるのが、独立した子供が親の面倒を見ることが当たり前、という家族観ですね。
親子が同じ価値観である場合には、国際結婚の有無は関係なく、この親子の間では仕送りが発生します。
子どもが働いて得た給料の一部を、感謝の気持ちを込めて親に送るわけですね。
仮にこの人と国際結婚をしたら、結婚後も仕送りを続ける可能性が高いでしょう。
ちなみにこのような国では、他の親族との結びつきも深い場合が多いです。国際結婚をした場合、彼女のご両親以外から、お金を貸してほしいといわれるかもしれません。
親の面倒を見る価値観が強い国は?
ASEAN諸国では、親の面倒を見るための仕送りが多く行われています。
ASEANは、近年急激な経済発展を遂げていますが、すべての人が恩恵を受けているわけではありません。経済効果がすべての人に波及するには、やはり時間がかかるのです。
働き盛りの若い世代の人たちは、親の世代が苦労してきているのを知っています。
少しでも親孝行をしたい。お金を送るのは恩返し、当たり前のことだ。
そのような気持ちから、仕送りをする人がASEANには多いのです。
日本人男性との国際結婚が多いASEANの国は、次の3カ国になります。
- フィリピン
- タイ
- ベトナム
これらの国の女性と国際結婚する場合には、仕送りが発生する可能性があります。
仕送り要因2:経済状況
経済的に発達途上の国や地域では、仕送り文化が当たり前ということが多いです。
この様な地域では、兄弟がものすごく大勢いるというケースが多いのですね。
農業や漁業に従事する両親の稼ぎだけでは、大家族の生計を支えることができず、働ける年齢になった子どもが出稼ぎに出ることは、至極当然のことと考えられているのです。
このような場合、仕送りは故郷の一家を養うという意味をもちます。
ご両親への感謝の気持ちもあるでしょうが、それよりも「家族を支える」という側面が強く、より切迫した状況がご理解いただけると思います。
少しでも多くの給料を稼ぐため、国内の都市部へ出稼ぎに出るパターンが多いでしょう。
また、経済が発展した外国へ出稼ぎに出るという人もいます。
…そして中には、経済的に成熟した国の人と結婚して、経済力を得ようと考える人もいるわけです。
日本人男性は、世界中から「お金持ち」とみられていますので、金銭目当ての外国人女性からターゲットにされやすいといえるでしょう。
何も知らずに発展途上国の主要都市に海外赴任してきた日本人男性。羽を伸ばしたお店で近づいてきた外国人女性が、地方からの出稼ぎ女性だったという可能性も…
経済力を目当てにした国際結婚は、遠からず破綻する可能性が高いです。
このような外国人女性との国際結婚は、絶対に避けるべきですよ。
国際結婚と仕送り ~まとめ~
国際結婚した場合に「仕送り」が必要になるケースを2つご紹介しました。
1つは家族観(恩返し)から来る仕送り、もう1つが経済状況(養い)から来る仕送りでしたね。
この2つの仕送りが国際結婚に発展した場合、前者は日本人男性に依存しきっていない一方、後者は、はじめから日本人男性に依存しきっている点で異なります。
後者の女性とは、絶対に国際結婚することを避けるべきです。
ただいずれにせよ、経済的に発展途上であったり、急速な発展を遂げた国や地域の女性との国際結婚で、仕送りが生じやすい点は、おさえておくべきでしょう。
ポイントとなる点は、次の2点ではないでしょうか?
- 経済的に発展途上の国の女性と国際結婚する場合には、仕送りを覚悟する
- そのモチベーションが”日本人の経済力”であれば、その女性との結婚は避ける
2.国際結婚での仕送りは認めるべき?その金額は?
- あなたとの結婚が金銭目的ではない。
- また、仕送りの目的が親孝行である。
この様なケースでは、仕送りを認めてあげた方が良いでしょう。彼女と、彼女のご両親との関係も良好になりますからね。
しかし、無制限に仕送りを認めてしまうと、肝心の結婚生活が破綻する可能性があります。
無制限の仕送りを認めるのではなく、条件について話し合い、ルールを設けましょう。
外国人女性と話し合った方が良い条件は、次の2つになります。
- 仕送りは、外国人女性が働いたお給料の中から行う
- 家計に支障をきたさない範囲(お小遣い程度)の金額で行う
仕送りルール1:仕送りは外国人女性のお給料から
1つ目のルールは、仕送りは外国人女性が働いて得たお給料の中から行う、というものです。
もともと国際結婚していなければ、仕送りは外国人女性が働いて、そのお給料の中から行っていたわけですよね?
国際結婚したからといって、あなたが働いたお給料から仕送りをするというのは、理屈としておかしいです。ご両親へ感謝の気持ちを示すことが目的であれば、なおさらですよね。
まずはこの点について、外国人女性と話し合い、納得してもらいましょう。
「もしも、外国人女性が専業主婦ならどうするの?」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
この場合には、毎月のお小遣いを外国人女性に渡してあげているはずですよね?
お小遣いの中からならば、仕送りをしていいよ、というルールにすれば良いのではないでしょうか。そうすれば、不満も出づらいと思います。
仕送りルール2:仕送りは自分のお小遣い程度の金額で
2つ目のルールは、仕送りは彼女のお小遣い程度の金額で行う、というものです。
仕送りで問題になるのは、生活費まで仕送りに回してしまい、財政的に困窮することです。
給料のうち生活費に充てる部分は切り詰めて、残った分は貯金したい。
これから先のことを考えれば、今の日本では堅実な生活を心がけるのが当たり前です。
ところが、あなたにとっては”当たり前”でも、彼女にとって”当たり前”かというと、それはまた別問題なんですね。
特に発展途上の国から来ると、母国が経済発展の真っただ中ですので、”貯金”という概念が希薄であることは知っておきましょう。
昔の日本もそうでしたが、経済発展が永久に続くと錯覚し、「今あるものは、今使う!」という感覚に陥ってしまうのですね。
つまり”将来への備え”という概念が、ほとんどないのです。
しかも、遠い異国から日本に来て間もない時は、日本の事情や金銭感覚にも乏しいです。
仕送りに関して何もルールを定めないと、一気に家計が破綻する可能性だってあります。
ですから、日本の価値観を理解してもらい、お小遣い程度の金額(2万円~3万円程度が一般的でしょうか。)で仕送りをすることを約束してもらうことが重要なんですね。
国際結婚での仕送りで揉めないためには?~まとめ~
いかがでしたか?
この記事では、国際結婚における仕送りについて説明してきました。
ASEANを始めとする、経済的な発展途上国の外国人との結婚を考えているかた。
恐らく仕送りについては、非常に不安に思っているのではないでしょうか?
最後にこの記事の内容をまとめましたので、もう一度おさらいしておきましょう。
- 発展途上国(急速に発展した国含む)の場合、仕送りは覚悟する!
- 親族からの金銭無心も覚悟する!
- 金銭目的で近づく外国人女性とは、絶対に国際結婚しない!
- 仕送りを認める場合には、仕送りのルールを設ける!
- 仕送りは自分のお給料から、2~3万円くらいまで!
これらを見ると、国際結婚の仕送りで揉めないためには、「結婚前の心構えや準備」が重要ということが、よくわかりますよね。
私は、妻とお付き合いする過程の中で、仕送りはしないということを、お互いに納得して決めました。国際結婚してからも、仕送りで問題になったことはありません。
事前の備えや覚悟があれば、いざというときに慌てることもなく、トラブルにも発展しません。
逆に勢いだけで国際結婚をしてしまうと、結婚後に仕送り問題で揉める可能性も…最悪、離婚にも発展しかねませんよ。
ぜひ、シッカリとした準備をして、幸せな国際結婚を実現してくださいね。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました!