近年、国際結婚を実現する手段は、とても多様化してきました。
中でもインターネットの発達によって、国際結婚相談所への登録や、マッチングアプリの利用などが増加しています。
こうしたサービスを利用すると気になるのが、あなたの市場価値ではないでしょうか?(笑
- ほかの登録者の年齢はどれくらいなんだろうか?
- 自分の年収は高い方かな?それとも低い方かな?
他の人と比べてどうなの?って結構気になる情報ですよね!
この記事では、次のようなことをお伝えしていきます。
◆ 国際結婚の年齢と年齢差を、統計データを使って説明します
◆ 外国人女性から聞いた、年齢差の許容範囲をシェアします
◆ 年齢差がある場合の配偶者ビザ申請について、注意点をお伝えします
※本記事では、厚生労働省の人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計の概況」からデータを引用しています。
1.データから見る国際結婚における年齢と年齢差
こちらの資料は、厚生労働省の人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計の概況」を、当HPが独自にまとめたものです。
これから、国際結婚の年齢と年齢差について考察していきますが、この資料の数値を使っていきますので、参考になさってくださいね。
(1)国際結婚と、日本人同士の結婚。婚姻時の年齢や男女の年齢差に違いはある?
国際結婚の結婚年齢は、日本人同士の結婚に比べて高齢なのではないか?
国際結婚の場合には、日本人同士の結婚に比べて年の差婚が多いのではないか?
ひょっとしたら、そのようなイメージをお持ちの方も、いるかも知れませんね。
でも、そのイメージは半分だけ正解で、半分は間違っているのです。
- 日本人男性の国際結婚は、日本人同士の結婚より”高齢”+”年の差婚”の傾向
- 日本人女性の国際結婚は、日本人同士の結婚とほとんど差がない
実は、日本人女性が国際結婚する年齢って、日本人同士の結婚の年齢とほとんど変わらないんですよね。年の差については、日本人同士のカップルよりも、少ないくらいなのです。
しかし、日本人男性がする国際結婚は、明らかに日本人男性の年齢が高いです。
結婚相手となる外国人女性の年齢は、他のパターンと比べても、ほとんど変わりません。
これは、初婚でも再婚でも同じ傾向がみられますね。
つまり、日本人男性の国際結婚の場合、必然的に年の差婚になりやすいと言え、初婚では8.2歳、再婚では12.4歳もの年齢差になっています。
さて、他の結婚パターンからは、少し浮いている日本人男性の国際結婚年齢。
日本人男性の結婚相手となる女性の国籍別に、年齢と年齢差を掘り下げていくと、さらに違った見方をすることが可能です。
(2)日本人男性×外国人女性の結婚年齢について【国籍別】
こちらが日本人男性と外国人女性の国籍別の初婚・再婚の年齢データです。
外国人女性の結婚年齢は、やはり他のパターンと大きく違うところはありません。
注目していただきたいのは、日本人男性の結婚年齢です。
中国・フィリピン・タイというアジア諸国と、米国・英国という欧米諸国では、日本人男性の婚姻年齢がはっきりと異なることが、お判りいただけるのではないでしょうか?
アジア女性との結婚年齢は、他のケースと比べて非常に高齢であることが分かります。カップルの年齢差も、かなりの開きがありますよね。
いっぽう、欧米女性との結婚年齢は、日本人同士の結婚の年齢とさほど変わりません。年齢差もほとんどありません。※英国女性との再婚は、サンプル数が一桁のため、信頼性が乏しいです
- 中国・フィリピン・タイ ☞日本人男性婚姻年齢が高い
- 米国・英国 ☞日本人男性婚姻年齢は普通
つまり、中国・フィリピン・タイの女性と結婚する日本人男性の婚姻年齢「だけ」が、突飛して高いと結論付けることができるのです。
さて、アジア諸国でいうと、ベトナムやミャンマー人女性との国際結婚も、近年増加傾向にあります。
では、日本人男性×ベトナム人女性・ミャンマー人女性の年齢はどうなのでしょうか?
こちらについても、中国・フィリピン・タイとほとんど同じような結果が出ました。
じつは、中国・フィリピン・タイ・ベトナム・ミャンマーといった国は、いわゆる業者婚が多い国々になります。
国際結婚をしたくても、外国人との出会いやコネクションがないという男性も多くいます。
そのような男性は、かなり迷った挙句、最後に業者婚を利用する傾向があります。その結果、比較的年齢層が高くなると考えられます。
(3)データから見えた国際結婚の年齢と年齢差
それでは、厚生労働省の人口動態統計を使って見えてきた、国際結婚の年齢と年の差婚について、まとめてみたいと思います。
日本人女性の国際結婚は、年齢も年齢差も、通常の婚姻とほぼ同じ
日本人女性の結婚については、相手が日本人でも外国人でも、結婚する年齢やお相手との年齢差は、ほとんど違いがありませんでした。
日本人男性が、アジア諸国の女性と結婚すると、高齢結婚&年の差婚
日本人男性については、アジア諸国の女性と結婚する場合のみ、結婚時の年齢が高齢で、年の差婚になりやすい傾向がありましたね。
これは、アジア諸国の女性との結婚は、いわゆる業者婚が多いことが原因でした。
国際結婚に関する年齢・年齢差を簡単にまとめると、次のようになりますね。
国際結婚も日本人同士の結婚も、婚姻年齢・年齢差は大きな差がない
☞日本人男性(業者婚) × 外国人女性 は例外。
◆日本人男性の国際結婚年齢について
このブロックの最後に、私の体験談をお伝えしたいと思います。
私は30代半ばで、国際結婚相談所やマッチングアプリを利用していました。国際結婚業者の人には、「利用者の中であなたはかなり若い方」といわれましたよ。
ちなみに、興味本位で「今までで一番若い利用者は、おいくつのかたでしたか?」と聞いたのですが「20代後半」ということでした。
国際結婚相談所やマッチングアプリを使う場合、日本人男性は初婚であれば40歳くらい、再婚であれば50歳くらいなら、十分にチャンスがあると考えられます。
♥国際結婚に関する統計を、こちらの記事にまとめています。
国際結婚には様々なデータがあります。Mensa会員がデータ分析します!
2.実際に外国人女性から聞いた年齢と年齢差
私が婚活をしているとき、業者の人や外国人女性に、年齢について尋ねたことがあります。
- 結婚相手は年上がいいの?それとも年下が良いの?
- 結婚相手として考えられるのは、どれくらいの年の差まで?
私が婚活でお話した女性は、中国とベトナムのかたたちです。
色々と聞いたところ、「年上の方がよい」と答えた方がほとんどでした。
- 経験をたくさん積んでいるから尊敬できる
- 男性が年下だと頼りがいがない
たまたま年上好きの方に当たっただけかもしれませんが、ほとんど日本人女性と変わらない意見でしたね。
ただ、年齢差に関しては気にしている人が圧倒的に多かった印象です。
3~5歳くらいの年齢差がベストのようで、それを超えると気にする女性も多い、ということを業者の方から教えてもらいました。
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…日本人男性と外国人女性の年齢差ってどれくらいでしたっけ?
初婚で約8歳、再婚で約12歳…
実際に会ってみたら思ったほど年齢が気にならなかった! というケースはあるでしょう。
理想は理想としてあるものの、結婚には妥協も必要だ! とご自身で納得しているのかもしれません。
著しい年の差婚の場合、相手の女性はあなたの金銭が目的であったり、日本に行くことそのものが目的だったりする可能性も考えられます。
望んだ結婚ではないが、数年ガマンすれば永住ビザが手に入るーー
少しでも母国の家族にラクをさせてあげたいーー
余りにも大きな年齢差をアッサリ受け入れる場合には、何かあると疑わなくてはいけません。
お見合でこんなことをいう女性がいれば、最大限に警戒するべきでしょう。
♥国際結婚での年の差婚は、ビザ目的であることを警戒しましょう!
国際結婚最大のリスク、それはお相手がビザ目当てかもしれないこと。
3.年齢差がある国際結婚は、配偶者ビザの申請に注意
仮にお相手との結婚が真実まっとうなものであっても、年齢差がある国際結婚は、出入国在留管理庁から「偽装結婚」と疑われる可能性があります。
特に海外から外国人を日本に招く場合には、注意が必要になりますよ。
(1)婚姻手続きと配偶者ビザの申請はちがうもの
夫婦間の年齢がどれだけ離れていても、手続きを踏めば婚姻は可能です。
婚姻手続きさえ完了させれば、法的にはお二人は夫婦として認められることになります。
♥国際結婚をするときに、どのような手続きが必要になるのかを解説しました
国際結婚の手続きって、日本人同士の結婚よりも、面倒くさいんです…。
日本で生活するなら、婚姻の成立だけでなく、配偶者ビザの取得も必要です。
特に、海外から外国人パートナーを日本に招き、新婚生活を送る場合には、配偶者ビザの取得がとても重要になりますよね。
しかし、配偶者ビザについては、夫婦間に年齢差がある場合には、注意が必要なのです。
なぜならば、配偶者ビザの申請が不許可になり、配偶者ビザが取得できないリスクが高いためです。
ケースバイケースですが、15歳~20歳以上ひらいていると、偽装結婚を疑われる可能性が強まります。入管は、年齢差について、かなり敏感になっています。
また、業者婚での偽装結婚が目立つため、日本人男性×アジア人女性の業者婚は、この辺りをかなり厳密に見られます。
年齢差が大きいと、どうやって出逢ったのか?という疑問を持たれます。
また、年齢が離れると、物事に対する価値観などが異なることも多く、そのような2人がなぜ結婚するのか?と思われてしまうのです。
(2)配偶者ビザが不許可になったら…
配偶者ビザが不許可になってしまったら、今後の生活をどうするのか?を真っ先に考えなければいけません。
お互いが日本に住んでいるのなら影響は小さいのですが、問題になるのは「夫婦が別々の国に住んでいる」パターンです。
なぜならば、配偶者ビザが不許可になることは、外国人パートナーの長期日本在留が困難になったことを意味するからです。
この場合には、次の3つの行動からいずれかを選ぶことを余儀なくされます。
- あなたがパートナーの国に生活基盤を移し、一緒に生活する
- 配偶者ビザの再申請・許可までの間、お互いの国で別々に過ごす
- 何とか他のビザで日本に長期滞在できないか、考えてみる
いずれにせよ、非常に重大な決心を伴う決定をしなくてはなりません。
- 婚姻手続きは問題なくできます ⇒法律上、夫婦にはなれます
- 配偶者ビザが不許可になる可能性があります ⇒外国人配偶者が、日本で生活できません
☞つまり、法的には夫婦なのに、日本で一緒に生活できなくなる恐れがあるのです
◆配偶者ビザの申請は、行政書士に任せるべき!
少しでも偽装結婚が疑われる要素があれば、配偶者ビザの申請は、プロである行政書士に任せるべきです。
特に「日本人男性×海外在住のアジア人女性」の場合には、本人が申請しても、かなりの確率で不許可になるでしょう。
一度不許可になると、再申請での見られ方は、初めより厳しくなります。また、新婚生活をスタートする時期が、どんどんと遅くなります。
お二人のことを考えても、配偶者ビザは一発で許可されたほうが良いですよね?
少しでも心配なことがあれば、まずは行政書士に相談することをオススメします。
今なら、当HPが提携している行政書士を、無料でご紹介いたします。詳しくは、「【今だけ無料】Inmarriがハイスペック行政書士をご紹介します!」で説明していますので、興味がある方はご一読くださいね。
4.国際結婚の年齢と年齢差 ~まとめ~
いかがでしたか?
この記事では、国際結婚をするときの年齢と年齢差について、紹介してきました。
日本人同士の婚姻と国際結婚では、婚姻年齢に大きな違いがないことは、イメージと違ってびっくりした方も多いかも知れませんね。
ただ、業者婚を利用する日本人男性は、婚姻時の年齢が高く、結果として年の差婚になりやすいという事例も紹介しました。
業者婚では、30代は若手で、40~50歳の方でもチャンスは多くあります。
マッチングアプリだと、そこから10歳くらい年齢が若返る印象です。
しかし、国際結婚の年の差婚の場合、ビザ目的や金銭目的の結婚も多く含まれており、入管が警戒を強めているパターンでもあります。
婚姻が成立したのに配偶者ビザがおりない場合、その後の夫婦関係に大きな影響を及ぼす可能性も否定できません。
仮に配偶者ビザがおりても、あなたの金銭を好きなように浪費され、永住ビザを取得したら離婚を申し出られる! なんていう最悪のシナリオも考えられます。
もちろん、現実的な範囲の年の差婚であれば、問題はないですよ。
国際結婚に限らず、結婚したいという気持ちがあれば、あなたの年齢は関係なく、良いお相手を見つけることができるはずです。
あなたが良いお相手と良いご縁が得られますよう、ささやかながらエールを送らせていただきます。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
https://kokusaikekkon7.com/first_knowlege_of_international_marriage/