外国人と知り合って国際結婚する方法はいくつかありますが、中でも人気なのが「マッチングアプリ」の利用です。
マッチングアプリの利用者は1,000万人を超え、市場規模も70億円を越す勢いです。大手企業も運営に参入していますので、安全性も昔に比べれば担保されています。
何より利用料が低額で、気軽に参加できるというのが、人気の秘訣ではないでしょうか?
私も国際結婚の婚活をしているときは、マッチングアプリを利用していました。
この記事では、私がマッチングアプリを利用して感じたメリット・デメリット・リスクを、お伝えできればと思っています。
1.マッチングアプリを利用する5つのメリット
ここでは、マッチングアプリを使って、外国人と出会うことのメリットを、5つの観点からお伝えします。
ほとんどの論点は、国際結婚相談所を使って外国人と出会うケースとの、対比で捉えることができると思います。
結婚相談所の利用を検討している方は、ぜひ対比させながら読み進めてくださいね。
メリット1 自分が理想とする条件の外国人を探せる
理想の外国人を、自分好みの条件で探せるというのは、マッチングアプリを利用するメリットの一つです。
マッチングアプリには、条件指定ができる会員検索機能がついています。
国籍(出身地)、利用言語、年齢、学歴、居住地など、かなり細かい条件検索が可能です。これにより、あなたの希望に合った理想の外国人を、探しやすくなっているのです。
また、マッチングアプリそのものの種類が多様化している点も、見過ごせません。
たとえば、外国人の登録数が多いサービスなら、「Match(マッチ・ドットコム)」や「Pairs(ペアーズ)」などが挙げられます。
他にもすれ違うだけでマッチングされる「CROSS ME(クロスミー)」、バツイチの方を応援する「Marrish(マリッシュ)」など、目的に応じて利用するマッチングアプリを変えれば、よりチャンスが広がりやすくなっています。
メリット2 結婚目的以外の外国人とも知り合える
マッチングアプリの利用者には、色々な人がいます。
ほとんどの人は、異性と出会うことを目的としていますが、中には「語学勉強のため」に日本人と知り合いたい、という外国人もいます。
また、「異性と出会う」といっても、そのレベルは様々です。真剣に結婚を考えている人もいれば、遊び友達が欲しいだけという人もいるでしょう。
最近のマッチングアプリには、「利用目的」を入力するものも増えており、あなたの目的に応じて、お相手を検索することができます。
- 真剣な結婚をしたい
- 良い出会いがあれば、結婚したい
- まずは恋人を探している など
こうすることで、実際に出会うことなく、事前にミスマッチを防ぐことが可能なのです。
すぐに結婚したいという人や、結婚に興味はあるものの、まだ結婚すると踏ん切りがつかない人にとって、大きなメリットになると思います。
メリット3 コストパフォーマンスが高い
マッチングアプリは、非常にコストパフォーマンスが高いです。
月額費用は合コン1回分の金額よりも安く、さらに結婚が決まったとしても成婚料はなし!また、女性は月額費用そのものが無料というサービスも多いです。
参考までに、有名どころのマッチングアプリの価格を調べてみました(2020年10月現在)。
サービス名 | 男性料金 | 女性料金 | サービスの特徴 |
Marrish(マリッシュ) | 3,400円~ | 無料 | 中国人女性の再婚者と出会いやすい |
Pairs(ペアーズ) | 3,590円~ | 無料~ | 利用者が多い。留学生と出会いやすい |
CROSS ME(クロスミー) | ~3,800円 | 無料 | 外国人が多い地域に住む方にオススメ |
Match(マッチ) | ~4,490円 | ~4,490円 | 国内外の外国人と数多く出会える!⇒口コミ |
ゼクシィ縁結び | ~4,378円 | ~4,378円 | 大手リクルートが展開する安心感 |
※プランにより料金は異なります。
マッチングアプリを使って国際結婚した場合、国際結婚にかかる費用を、国際結婚相談所で国際結婚するケースに比べて、かなり安く抑えることができます!
ただでさえ国際結婚は何かとお金がかかります。外国人と出会うためのコストを抑えて、結婚資金や、その後の生活資金に回せるという点は、大きなメリットですよね。
メリット4 外国人の日本語力など、プロフィールの信頼性が高い
外国人にとって、日本語は外国語です。
外国語である日本語で、外国人が自己PRをしている対象は、彼らから見た”外国人”であるわたしたち日本人です。
ようするに、マッチングアプリの外国人は、「外国語で外国人に自己PR」しているんです。
何人かの外国人のプロフィールに目を通していただければわかりますが、外国語での自己PRって、かなりその外国人の「地」がでるんですよね。
要するに、変なウソがつきづらいということです。
よほど日本語に精通している外国人であれば別ですが、私が見た限りでは、その人の性格や特徴がよく表れるなぁ、という印象を持っています。
中には、英語で自己紹介をしたり、明らかに機械翻訳の文章を掲載したりする人もいますが、それも含めてその外国人の個性だし、特徴ですね。
少なくとも、日本人のプロフィールに比べれば、信頼性は高いと思いますよ。
プロフィールを見ることで、その外国人の”人となり”がなんとなく分かるのは、マッチングアプリのメリットでしょう。
メリット5 堂々と恋愛結婚と言える
外国人と国際結婚すると、結構な頻度で「馴れ初め」について尋ねられます。
お見合結婚が悪いわけではないのですが、「国際結婚×お見合」となると、怪訝そうな目で見てくる人もいるのです。
私が国際結婚したばかりのころは、「外国人妻とお見合で結婚した」と正直に言っていましたが、余りに白い目で見られるので、適当に誤魔化すようになっちゃいました(笑)
もし、マッチングアプリで国際結婚したなら、堂々と「恋愛結婚です」と答えることができますよね。誤魔化す必要がなくなるというのも、一つのメリットではないでしょうか?
2.マッチングアプリを利用する5つのデメリット
ここでは、マッチングアプリを利用して外国人と結婚するデメリットを5つご紹介します。
デメリットとは、リスクとまでは言えないものの、知らなかった場合には、不利益を被る可能性がある要素をいいます。
デメリットについても、国際結婚相談所との対比でみると、理解しやすいとしやすいと思いますよ!
デメリット1 マッチングアプリの成婚率は低い
マッチングアプリの成婚率(要するにマッチングアプリを使って、結婚まで至る割合)って、どのくらいかご存知ですか?
こちらの調査(クリックでリンク先に飛びます)によると、マッチングアプリの成婚率は、わずか7.7%だそうです。
これは日本人同士の出会いを含んだ成婚率(というよりメイン)ですので、外国人との国際結婚に限定すると、さらに成婚率は下がるはずです。
いずれにせよ、決して高いとはいえないスコアですので、マッチングアプリを使えば、かならず外国人と結婚できる!という訳ではなさそうです。これは、デメリットの一つとして知っておきましょう。
デメリット2 登録している人が、結婚目的とは限らない
マッチングアプリに登録している人は、「今すぐに結婚したい」と考えている人ばかりではありません。
むしろ「まずはお付き合いをして、それから考えよう」という人が、圧倒的に多いだろうといこうことは、容易に想像できます。
また、外国人の方は、単純に日本人の異性の友人が欲しいという理由で、マッチングアプリを利用しているケースも多いようです。
こちらの調査(クリックでリンク先に飛びます)によれば、「恋人探し」75.7%、「結婚相手探し」41.1%、「デート相手探し」36.0%、「暇つぶし」34.0%、「友達探し」32.7%だそうです。
これは、真剣に結婚を考えて、将来のパートナーを見つけたいと考えている人にとっては、大きなデメリットになりますよね。
デメリット3 プロフィール写真と実物が違いすぎる
最近は写真の加工アプリの性能が上がり、だれでも気軽に「盛れる」ようになりました。
はっきり言って、写真と実物が別人というのが、スタンダードになりつつあります。20代・30代の女性は、かなり写真を加工していますよね(笑)
自分を綺麗に見せたいのは、日本人であっても外国人であっても、万国共通です。
マッチングアプリに掲載されている写真は、参考程度にとどめておいた方がよいでしょう。
デメリット4 婚活期間が長期化する傾向にある
ここまで度々引用させていただいているこちらの調査(クリックでリンク先に飛びます)には、以下のようなデータが掲載されています。
- マッチングアプリを使って、恋人&結婚ができたという人は、34.0%
- 恋人&結婚ができるまで、出会った人数は6.1人
1回1回マッチングに至るまでには、それなりの時間がかかりますし、お相手を見つけるまでには、「マッチング⇒実際に会う」を平均6.1回も行わなければならないわけです。
それでも最終的に結果が出ればハッピーですが、恋人・結婚相手が見つからないで終わってしまえば、かなりの時間をロスすることになってしまいます。そして、そうなる可能性も決して低くはない(66.0%)点に、注意が必要でしょう。
できれば早めに結婚したい、今すぐにでも結婚したい、という人にとっては、マッチングアプリでの婚活はデメリットになりそうです。
デメリット5 国際結婚の手続きを自力で行う必要がある
マッチングアプリを使って外国人と出会い、国際結婚をする際には、国際結婚の手続きを自力で行う(行政書士への依頼も含む)必要があることに、注意が必要です。
国際結婚の手続は、日本人同士の手続に比べて、気をつけなければならない点もあります。
また、将来的なことを考えると、ビザ(在留資格)の変更や在留期限の延長なども、行わなければなりません。
このような行政手続きを、自分たちで調べて解決しなければならない、というのは、マッチングアプリを使った国際結婚のデメリットです。
3.マッチングアプリを利用するリスク
では最後に、マッチングアプリの利用に潜むリスクを、ご紹介していきます。
マッチングアプリの利用リスクは、大きく次の2つに分けられますよ。
- 既婚者や業者が紛れているリスク
- 気がついたら結婚適齢期を逃しているリスク
既婚者や業者が混ざっている
ほとんどのマッチングアプリの利用には、身分証明書の提出は要求されません。
したがって、プロフィールがウソであってもバレませんし、あなたを「騙す」目的で登録している人もいるかも知れないということです。
代表的なものとして、遊び目的で登録する「既婚者」の存在が挙げられますね。
他には外部の出会い系サイトやサービスの業者が、自分のサイトに誘導するために、登録しているケースも多いです。
実際に相手と会ったら、途中から見知らぬ男性が現れて、金銭トラブルに巻き込まれるいわゆる「美人局(つつもたせ)」の危険性も少なくありません。
これらの特徴は、「不自然なまでに完璧なプロフィール」なので、注意深くプロフィールを見て、やり取りをすれば、リスクを極限まで抑えることはできます。それでも残念ながら、被害にあう人は後を絶ちません。
外国人を探す・探さないにかかわらず、マッチングアプリの利用そのものに潜むリスクといえると思います。マッチングアプリを利用する際には、十分に気を付けましょう!
気がついたら時間を浪費していた
これは、特に女性に気を付けていただきたい内容です。
女性は、ある年齢を境に男性からのアプローチが激減する、ということをご存知でしたか?
それは「30歳と40歳」です。やはり、10の桁が1つ変わると、受ける印象もガラッと変わりますよね。
結婚相談所業界では、女性が「40歳」になった瞬間、男性からのアプローチが激減する、というのが常識となっています。
先程、マッチングアプリでの婚活は、長期化する傾向があることをご紹介しました。
いつ頃までマッチングアプリを使って婚活するのか、デッドラインについては決めておいた方がよさそうですね。
マッチングアプリのメリット・デメリット ~まとめ~
いかがでしたか?
今回はマッチングアプリのメリットとデメリット、そしてリスクについてお伝えしてきました。
便利な反面、気をつけなければいけない点も、明らかになったのではないかと思います。
どうしても外国人と付き合いたい!ということであれば、可能性を少しでも高めるために、複数のマッチングアプリを利用するのも、一つの手段かと思います。
また、国際結婚相談所も同時に利用することで、国際結婚できる可能性はグンと跳ね上がるでしょう。
国際結婚するために大切な要素は、「積極的に行動する」ことです。
私自身も国際結婚をしたいな、と思ってからは、マッチングアプリを利用し、国際結婚相談所にも入会し、友人知人のネットワークも積極的に頼りました。
色々と活動しましたので、かなり忙しい日々を送りましたが、婚活を始めてから1年後、無事に国際結婚することができました。
とりあえず、手軽に始められることから、ムリなく始めてみてはいかがでしょうか?
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました!