中国人は夫婦共働きが当たり前!子育てはどうするの?中国人と結婚したい人は必見です

中国人女性に興味がある男性
気になる中国人女性がいるんだけど、中国では夫婦共働きが当たり前って本当なのかな?できれば、専業主婦になってもらいたいんだけど…
中国について知りたい女性
中国では、夫婦共働きって聞くけど、子育てはどうしているのかしら?出産したら、お仕事をやめるのかな?
この記事では、中国人の就労に対する考え方と、出産・子育てに関する事情をご紹介していきます。中国人との結婚を考えている方は、ぜひご覧ください。

近いようで遠い国の中国。

経済発展が著しい中国ですが、中国で働く中国人たちは、どんな考え方で働いているのかご存知ですか?

また、中国は「出産育児と仕事の関係」が日本と大きく異なっているのは、ご存じでしょうか?

中国人と国際結婚するなら、家庭を築く上で知っておくべき情報ですよね。中国人と一緒に仕事をするかたも、知っておいた方が良い情報だと思います。

仕事の捉え方について、日本と中国はかなり異なりますので、なにか感じるところがあるかも知れませんよ!

KEY
ぜひ、最後までお読みくださいネ♪
5秒でわかるページ概要

1.中国人は夫婦共働きが当たり前!?

はじめに中国人の仕事に対する基本的な考え方をご紹介します。

日本人の考え方と比較しながら読むと、いろいろな発見があると思いますよ。

(1)中国人の伝統的労働観

まず大前提として、中国人は男性も女性も、平等に働くことが当たり前である、と考えています。中国では、何事に関しても「男女平等」の価値観が強く浸透しています。

中国の「男女平等思想」の根っこには、中国共産党が推進した一人っ子政策の存在があるといわれています。

一人っ子政策の下では、原則として子供を一人しか設けることができませんでした。すると働き手や跡継ぎとして「男の子」の誕生が望まれるようになります。ただ、男女の性別はほぼ五分五分、必ずしも男の子が生まれる保証はありません。ではもし、男の子ではなく、女の子が生まれてきたらどうなるでしょう?

農村部において、腕力の劣る女性は、男性に比べて給料が安くなります。また、女の子は跡継ぎとしての役割も果たせません。

このような状況が続けば、どうなるのか想像できますよね。

そうです、民衆から「不満の声」が上がるのです。

国が主導した政策によって、子どもを一人しか作ることができないのに、生まれた子供の性別によって影響や待遇の差が生じれば、不満が出るのは当然といえるでしょう

ですから、共産党主導による「男女平等」の価値観浸透が必要になったのです。子供の性別による差異が生じないように、制度を整えなければならなかったのです。

たしかに、私たちが思う「男女平等」とは違うかもしれません。でも中国に強い男女平等思想が根付いていることは、ご理解いただけるのではないでしょうか?

 

さて、中国の男女平等思想は、労働の場においても浸透しています。「同工同酬」といって、男女が平等に仕事を行い、同額の給与をもらうことが、憲法等に明記されているんです。

中国は、男性が働くのは当然のこととして、中国人女性も男性と同じように働くことが期待された社会なんですね。

 

中国人女性の就労については、実際のデータにも表れていますよ。

中国民間企業「智聯招聘」のリサーチによれば、女性が仕事で社会的に成功したいと考える割合は92.5%にも上り、実際の就業率も約65%と、とても高いスコアを示しています。管理職にも積極的に女性が登用されており、女性の社会進出はかなり進んでいます。

ちなみに、日本における女性の就業率は、2019年の時点で52.2%(2018年は51.3%)です。中国に比べて低く感じるこのスコアも、徐々に女性の就業率が改善していった結果であって、それまでは長らく40%台で推移していたんですね。2018年の女性就業率は51.3%でしたが、5割を超えたのは、実に50年ぶりのことなんです。

参考記事:女性の就業率、50年ぶり5割超す 18年就業者87万人増 (日本経済新聞)

中国人女性の社会進出は、(少なくとも日本に比べて)非常に浸透していることが、お判りいただけるかと思います。

(2)中国人女性は結婚後も仕事を継続する

前述のように、社会に出て働くことが当たり前、という中国人女性たち。

それでは、彼女たちが結婚して家庭に入ったら、それまでの仕事はどうするのでしょうか?

A. 結婚を契機に退職することは、まずありません。

日本では”寿退社”という言葉もありますが、中国ではそのようなことは、あまり一般的ではないんです。

では、なぜ結婚をした後も、わざわざ仕事を継続するのでしょうか?

これには、次のような3つの理由があると考えられています。

  1. 男性だけの給与で、家族を養うのが難しい
  2. 専業主婦になると、周囲から「怠け者」と見られる
  3. 万が一離婚しても、経済的に困窮したくない

ご存知の通り、中国の名目GDP(国内総生産)は、2010年に日本を追い抜き、2018年の時点では、日本の約3倍の規模にまで成長しています。

このように中国経済は成長著しいのですが、それはあくまでも「全体ベース」でのお話。ミクロ的な個人の給与水準に目を向ければ、上海や北京といった一部大都市の一部業種を除き、まだまだ日本とは差があります。

※参考:「中国では6億人の月収が1000元(1万5000円)」中国首相発言にネット沸く(東京新聞2020年6月2日)

要するに、中国では共働きをしなければ、生計を立てるのが難しいということなのです。

世帯収入を理由とした共働きは、日本でも増えていますので、比較的①はイメージがつきやすいのではないでしょうか。

また②についてですが、専業主婦は大変な重労働であるにもかかわらず、外からはその大変さが理解されづらい側面があります。

中国社会では、女性が外に出て働くのが当然とされていますよね?

ですから、専業主婦をしていると、何をやっているのかが見えづらく、「外で働いていない=怠け者」のレッテルを貼られてしまうのです。実際、専業主婦は「普段は何をしているの?」と尋ねられることが多いそうですよ。

つまり、専業主婦になると、肩身が狭い思いをしやすいということなんですね。

中国人は、対外的な面子を非常に重視しますので、専業主婦という選択肢は、避けられやすい傾向にあります。夫も妻が仕事を継続することを、希望するケースが多いようです。

KEY
ワタシの友達も、ほとんどお仕事辞めてマセン。知り合いをチェックしたら、お仕事を続けている人が、7割くらいデシタ。

最後の③についてですが、中国では離婚率が年々上昇し、社会問題となりつつあります。

専業主婦が離婚した時のことを想像してみましょう。

専業主婦になると、どうしても社会との関りが薄れてしまいますよね?この状態で離婚すると、離婚後の経済的な自立が、(年齢的要素も加わり)どうしても難しくなるのです。

これらの理由から、中国人女性は結婚後も働き続けるケースが多いと言われています。

(3)共働き夫婦の家事分担は?

このように、中国では男性も女性も、シッカリと働くことが当然という社会です。

そこで気になるのが「共働き世帯の家事分担」ではないでしょうか?

日本の共働き世帯では、女性が主たる家事の担い手になる傾向がありますよね。中国の共働き世帯の家事分担事情はどうなのでしょう?

じつは中国では、男性が率先して家事を担う傾向があるんですよ。日本とは正反対!



なんと中国人女性は料理が作れないことも多く、男性が本格的な家庭料理を振舞うというケースが少なくないのだとか。

 

でも、料理ができないという理由で、中国人女性が夫から責められることは、ほとんどありません。


何故かというと、家事は夫婦が協力して行うのが当たり前で、妻たる女性がすべての家事をマスターしている必要はない、と考えられているからなのです。

別に料理ができなくても良い、すべての家事が完璧である必要はない、というのが中国人の考え方なんですね。

MAKO
日本では料理が作れないと「ダメ嫁」という烙印を、押されてしまいそうですが…

 

余談になりますが、中国人男性は女性に対して、とても優しいと言われています。

昼間は夫婦ともども会社で一生懸命働き、夜は妻をいたわって家事を率先してこなす中国人男性。

これって、男女平等社会における、真のレディーファーストという印象を受けませんか?

社会的強者が社会的弱者に対して、優しく接するのは当然のことです。また、自分にストレスがかかっていない状況下で、他人を気遣うことは誰にでもできます。でも、ご自身も働いて疲労困憊している中で、積極的に家事を負担することは、中々簡単ではないと思います。

中国人男性のこのような姿勢は、私も見習わなければいけないと感じました!

2.子供を出産した後も、中国人女性は仕事をするの?

ここまで、中国人女性は結婚をしても、仕事は続けるということをお伝えしてきました。

では、結婚をして、子どもができたら、仕事はどうするのでしょうか?

(1)中国人女性の出産と仕事について

日本では、出産をきっかけに退職するケースが少なくありません。中には「半ば強制的に退職させられる」こともあり、たびたび問題になっていますよね。

中国の場合は、女性は出産後も仕事を続けることが多いです。

中国では出産に伴う休暇が国から認められており、休暇を消化した後(半年~1年程度)は、普通に職場へ復帰するのです。

記事冒頭で、中国の「男女平等思想」の話をしましたが、まさにその思想が活きているシーンといえるでしょう。中国としては「女性固有の出産」というイベントによって、女性だけ不利益を被り、人民から不満が噴出することを避けたい。そこで、制度として「出産に伴う休暇」を与え、出産を理由とした解雇を法令で禁止して平等を担保している訳ですね。

女性の社会復帰が制度的に保証されていることから、中国人女性は出産後も仕事を継続する傾向が強いのです。

さて、中国人女性の仕事継続は、次にお話しする赤ちゃんの世話や養育問題に続くことになります。

(2)子育ての主役はおじいちゃんとおばあちゃん

中国人の社会では、中国共産党の一人っ子政策の下、男女平等が浸透し、女性は出産後も仕事を継続することが一般的になりました。

ただし、これを実現するためには「子どもの世話」という課題を、社会的に解決する必要があります。

その解決手段が「子どもの面倒を父母に見てもらう」というものだったのです。

そうです。中国人女性が、出産後も仕事を続けられる最大の理由は、おじいちゃんとおばあちゃんが孫の面倒を見てくれるからなんですね。

これは一人っ子政策と非常にマッチしていて、孫の数が少ないわけですから、4人のおじいちゃんおばあちゃんが協力することで、ムリなく孫の面倒を見ることができるんですよ。

また、中国における定年退職の年齢は、「男性60歳・女性50歳(幹部は55歳)」と非常に若いのです。体が動く元気な状態なので、孫の面倒を見れるという側面もありそうです。

中国人は、遠方の人とは結婚しない傾向があるということを、聞いたことはありませんか?それは、親元から離れると、子供の面倒を見てもらうのが難しくなるからなんですね。

KEY
私の姉夫婦は、両親の家から歩いて30分くらいのところに住んでイマス。夫婦で日系企業にフルタイムで勤めていてますヨ。子供の面倒は、学校の送迎から食事の準備まで、すべて両親が行いマス!

※一人っ子政策下でも、第二子が認められるケースがありました。

MAKO
KEYが出産したのは日本なのですが、中国からお義母さんが来て、彼女と赤ちゃんの世話を1ヶ月間泊まり込んでしてくれました。孫の面倒を見るのは務めだと言っていましたが…感謝しかありませんね。
KEY
中国人奥さんが日本で出産する時、中国から両親を呼ぶのは珍しくないんですヨ。

中国ではお手伝いさんやベビーシッターが、一般に普及しています。どうしても親の近くに住めない夫婦は、そういった制度を利用します。

また、2歳ごろから保育園に通園する幼児が多いですが、中国では待機児童の問題は生じていません。先生による幼児虐待がニュースになることもありません。

3.中国人女性と国際結婚するなら、近年の状況変化についても知っておく

長くなりましたが、国際結婚のサイトとしては、今までの内容は前置きみたいなもので、ここからが本題です(笑

中国人女性との結婚をしたいという方、これからする予定があるという方は、ぜひ参考になさってください。

(1)中国人女性の仕事・出産に関する意識変化

実は近年、中国人女性の仕事と出産に関する意識に、変化が見られています。

先程ご紹介したリサーチ結果でも確認できるので、ご紹介しますね。

  • 仕事で活躍したい:92.5%⇒72.04%
  • 出産後もフルタイム勤務:87.24%⇒66.13%
  • 出産後、勤務先に望むこと:フレキシブルな勤務体制(58.75%)

中国人の所得が増加してきたため、夫の収入だけで一家が生活できるケースが、徐々に増えてきました。その結果、じつは近年、専業主婦が増加してきているのです。

特に若い世代で専業主婦の増加が顕著で、「25歳~30歳=38.24%」「20~25歳=66.61%」となっています。30代の専業主婦率は20%台ですので、専業主婦が急増していることが分かりますよね。出産をきっかけに退職する中国人女性も、なんと4割近くに増えているそうです。

このような変化をもたらしている原因は、国民一人当たりの所得の増加です。

昔は所得が少なかったため、共働き「せざるを得なかった」中国社会。

ところが、所得が増加したことによって、男性が働けば一家を養えるようになってきた。

従来の価値観がここにきて崩れ始めており、その変化は特に若い中国人女性(20代)の間で如実に見られます。若い中国人女性の価値観は、仕事一辺倒だった時代のものから、急速に変化しつつあるのです。

MAKO
反対に日本では共働きが当たり前になりつつあり、専業主婦は減少していますよね。

(2)キャリアや子育てに関して、結婚前に話し合っておこう

中国人女性は、世代や出身地によって、キャリアと子育てに関する考え方が異なります。

男性側の希望や、得られている所得によっても、出産後に仕事を継続するかどうかが変わってくるでしょう。

大切なことは、まずは日本人であるあなたが、どのような家庭を築きたいのか、ビジョンを明確化することです。そのうえで、中国の事情とパートナーの考えを尊重する姿勢が重要になります。

夫婦間でキャリア形成や子育てに関する考え方が違うと、のちのち夫婦不和へとつながりかねません。

生涯に影響する内容なので、お互いのプランが食い違うと、「離婚」という最悪のケースにまっしぐら!という可能性もあります。

かならず結婚をする前に、じっくりと話し合うようにしましょうね。

KEY
自分にとっての「当たり前」が、相手にとっても「当たり前」だとは、限らないですカラ。

中国人の夫婦共働きと子育てについて ~まとめ~

いかがでしたか?

中国人女性の仕事や子育てに対する考え方は、お分かりいただけたでしょうか?

  • 仕事をするのが当たり前
  • 子育ては両親の手助けが当たり前

これが、長らく中国において支配的な考え方であったのですが、急速な経済発展は、この価値観を破壊しつつあります。

経済発展は今後も続くでしょうし、一人っ子政策の廃止や、法定退職年齢の引き上げもあり、従来の考え方や体制が続くとは到底思えません。

ひょっとしたら、中国では専業主婦が当たり前!という時代が来るのかもしれませんね。

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました! 

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